正月用の食材などを買い求める人でにぎわう様子が、年末の風物詩になっていた岡山市の「岡ビル市場」。再開発事業に伴い2026年夏に営業を終了するため、「年末営業」は2025年が最後となりました。
「岡ビル市場」には鮮魚店や青果店など30店舗が軒を連ねています。2025年12月30日、年の瀬を迎えた岡ビル市場には、ブリや正月用のかまぼこ、お節料理に使うクワイなどが並び、お客さんが買い求めていました。
(客)
「ブリ(を買った)。年末用ですね」
(鮮魚店)
「おいしいです! 脂が乗っておいしいです。みんな笑顔で年を過ごしてほしい」
岡山の年末の風物詩ともいえる光景ですが、岡山市中心部の再開発事業で建物が解体されるため、「岡ビル市場」は2026年夏に営業を終了します。
(岡ビル百貨店/藤本英伸さん)
「(市場が入るビルも)老朽化していますからね。前々から再開発の話が出ていたので、これはしょうがないなと」
(客)
「子どものころ親に連れてもらって来ていつか終わるっていうのは知ってたんだけど、残念ですね」
1951年に営業を始めた岡ビル市場には、開店当時67の店が営業していました。長年「岡山の台所」として親しまれてきましたが、近年、来店者は減っているそうです。
(岡ビル百貨店/藤本英伸さん)
「昔の賑わいはすごかったですけどね、最近はもう皆さん車が止められるスーパーなどに行くので、大分お客さんは少なくなりました」
店に土地を貸している岡ビル百貨店は、店に対して2026年8月末までに営業を終了するよう呼び掛けています。
(青果店)
「どこかいい店舗があればそこでもう一回頑張りたいなとは思っています。お客さんとの会話とかいろんなやりとりが一番大事なこと。そういうお店を作りたいですね」
再開発組合によりますと、岡ビルを含むエリアにはホテルなども入る複合商業施設ができるということです。施設の完成は2031年夏ごろの予定です。
(岡ビル百貨店/藤本英伸さん)
「岡山の『食の台所』でやってきて再開発後もそれを目指しているけどなかなか今はね……。現在の30店舗が入るような業態とは少し変わったものになると思うので、これから煮詰めていく」