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【特集】J1定着へ!2026年も挑むファジアーノ岡山 最高峰で見た“景色と課題”

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 2025年、初挑戦のJ1で堂々たる戦いを繰り広げたファジアーノ岡山。「J1定着」を目指す新たなシーズンへ挑みます。

(ファジアーノ岡山/森井 悠 社長)
「すごくわくわくしたシーズンだった。今年もJ1でしっかり戦うことができるのでしっかり準備をしてのぞんでいけたら」

 期待と不安が入り混じる中、2025年に初のJ1に挑んだファジアーノ岡山。J1の平均を大きく下回る資金力でしたが、ここ15年で2クラブしか成し遂げられなかった昇格初年度でのJ1残留を岡山一丸でつかみ取りました。

 シーズンを終えた2025年12月、森井悠社長にクラブを取り巻く環境の変化を聞いてみると……。

(ファジアーノ岡山/森井 悠 社長)
「こういうことができないか?という相談の持ちかけが今年(2025シーズン)非常に増えたように感じている。ファジアーノというコンテンツを使って自分たちの街をどう盛り上げていくか、みたいなことをいろいろなところで考えてそれを形にしようとしてくださる方が増えている実感はすごくある」

 チームがもたらす活気はスタジアムの外にも……。

 ホーム最終戦を控えた2025年11月。神﨑順治さんとその妻の美佐子さんの夫婦は長年、JR岡山駅からスタジアムまで通称「ファジロード」と呼ばれる道にボランティアでのぼりを設置しています。

(美佐子さん)
「一番は来られた人が気持ちよく(スタジアムに)行ってもらいたいというのが一番、楽しんでもらいたい」

 順次さんの本業は画家。中学校の美術の先生をしていたとき、当時学生だったファジアーノの木村正明オーナーと出会いました。

 その時の縁をきっかけにJリーグ加入前からクラブを応援し続けてきましたが、2025年の盛り上がりには驚いたようです。

(神﨑順治さん)
「(Q.街の盛り上がりは違った?)全然違う。応援団みんな旗を持っていってた、これはすごいなと思って。夢を与えるというのは誰もができることじゃない、それがやっぱり大事なのかな」

 昨シーズンファジアーノのホーム戦を訪れた人はのべ27万人以上。ホームエリアのチケットが全試合で完売。クラブによると、アウェーサポーターはのべ4万人以上でした。J2時代の250試合で訪れたサポーターの半数以上の数字です。

(ファジアーノ岡山/森井 悠 社長)
「いま北川会長と(県内)27市町村それぞれ首長の皆さんとお会いしているんですけど、自分の町にも県外からの方が訪れていることは多くの方が話してくれる。自分たちの街にあるクラブとして捉えてくださっている印象は受けた」

 この効果は専門家も……。

(日本政策投資銀行 岡山事務所/長澤健一 所長)
「私たちは3月に(J1昇格の経済波及効果は)54億円だというふうに出したが、実際の効果はそれ以上じゃないかなと具体的にはアウェーの方がついでに観光する効果が大きかった。県外からたくさん人が来て県内を周遊するというのは想像以上だった」

 一方で……。

(神﨑順治さん)
「スタジアムに行くこともあるけど、最近はチケットが取れん」

 サポーターもクラブも頭を悩ませ続けたのが、ホーム戦のチケット問題です。昨シーズンは6500枚のシーズンパスが完売し、一般のチケットもファンクラブ限定の先行販売で売り切れてしまうことがありました。

 昨シーズンから今シーズンへのシーズンパスの継続率は約95%。そのためクラブは2026年、新規のシーズンパスを販売しませんでした。つまり、昨シーズンのシーズンパスを持っていない人は、2026年も一般販売のチケット争奪戦に挑まなければなりません。

 12月にシーズンパスの更新で売り場を訪れたこちらの男性も……。

(シーズンパス2枚更新の男性)
「(家族分のチケットを)ファンクラブの方で取ろうと思ってもすぐに売り切れてしまう、争奪戦じゃないけど取れたらラッキーっていう。(Q.シーズンパス買わない選択肢は?)なかったですね……」

(ファジアーノ岡山/森井 悠 社長)
「新規で販売ができないので、一度権利を失うと買えなくなってしまう可能性がある。多くの方がなかなか来づらい状況になっているのはすごく難しい思いを抱えるとともに、危機感を覚えている」

 J1初年度で見えたクラブがもたらす効果とこれからも続く課題。チームはこのオフ、クラブで初めて日本代表に選ばれた佐藤龍之介や守護神のブローダーセンら14選手が退団しました。

 そして新たに世代別の日本代表で背番号10番を背負った逸材、西川潤らJ1やJ2などで結果を出した20代前半の選手を中心に9選手を加え、これまでとは異なる特別なシーズンに挑みます。

 Jリーグは「世界と戦うリーグ」を目指し、2026-2027年シーズンからヨーロッパなどで採用される秋春制へ移行します。そのため2026年2月から6月は昇降格のない特別リーグを戦い、8月から本格的なシーズンに挑みます。

 次のJ1期間は実質1.5年。クラブは特別リーグ終了後にヨーロッパでのキャンプを決定するなどさまざまな挑戦を試みています。

(ファジアーノ岡山/森井 悠 社長)
「いろいろなチャレンジができるシーズンになると思っているが、1.5年いられるといっても、私は全然時間がないと思っている。1.5年は最後の話なのでここでは決着がついていることになるので、実質的にはここ半年が勝負になる」

 クラブによると、2024年度の実績から2倍となる売り上げ40億円を達成できる見込みが立っているということです。それでもJ1平均の約58億円には及びません。

 ブームを日常にするために。J1定着を目指すクラブの2026年は。

(ファジアーノ岡山/森井 悠 社長)
「気をてらったことはなかなかできないと思っています。多くの方が話題にしてくれて関心を寄せてくれるクラブでありたいなと思うし、よりわくわくしてくださるシーズンにしていきたい」

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