国宝の備前刀「山鳥毛」を購入するため、全国から寄付を募っている岡山県瀬戸内市が、目標額の約6億円から展示施設の改修費を外す方針を21日、明らかにしました。
(瀬戸内市/武久顕也 市長) 「(寄付金で)その積み上げるための目標額としては、今の段階で(改修は)必須条件ではなくなったと」
瀬戸内市の武久顕也市長が21日の会見で発表しました。瀬戸内市は国宝の備前刀「山鳥毛」の購入費約5億円と、展示する備前長船刀剣博物館の改修費など約1億円をふるさと納税などの寄付で集めています。 しかし文化庁との協議の結果、博物館の改修を早急に行う必要がなくなったため、寄付の目標額を約8700万円引き下げました。
20日までに集まった寄付金のうち購入費などに充てられるのは約3億4300万円です。目標額に対してまだ約1億7000万円足りておらず、瀬戸内市は来年3月末まで寄付を募ります。
(武久顕也 市長) 「これから3月末までということで決して楽ではありませんけれども、ここでさらに私たちも気を引き締めてがんばっていきたいと思います」