国は19日、都道府県をまたぐ移動の自粛要請を全面的に解除しました。香川県有数の観光地琴平町では、自粛要請が全面解除されても例年のような人通りは見られませんでした。
（お土産店の人はー） 「6月は毎年少ない時期ではあるんですけど、今年はまたそれにかけて少ないから、人がいませんねぇ。来てくれたらいいなと思いますけど、やっぱり、まだまだ難しいんじゃないかな。きょうを境にガラッと変わることはないと思いますね」
（お土産卸業者はー） 「お土産のほうもまだそんなに動いてないですね。県外の方が来られるに当たっても、ホテルが完全に動いてないので、それから先の動きになりそうです」
琴平町では、200部屋以上を備える旅館、琴参閣や約70部屋の紅梅亭が6月末まで休館しています。 琴平町観光協会によると、県外からの観光客を呼び込むには、大きな旅館やホテルが本格的に稼働し始める必要があり、琴平町に以前のような活気が戻るのはもう少し先になりそうです。
それでも…
（記者リポート） 「平日は依然として人影はまばらですが、この通りに人が戻ってくる兆しも見え始めています」
（つるや旅館 館主／小寺達也さん） 「きょうから全国移動していいよっていうところから、きのうだけで予約がバババッと、きょうあしたの予約が入ってきたっていうのが現状ですね」
GW明けから営業している「つるや旅館」では19日と20日、用意していた22部屋が満室となり、週末の27・28日もほとんどの部屋が予約で埋まっています。この旅館は4月の売り上げが前年に比べて95パーセント減、5月は85パーセント減と大幅に落ち込んでいました。
また、大型の野外ライブイベント、モンスターバッシュの中止や、合宿予定だった25チームのキャンセルにより夏も依然として厳しい状況が続きますが、個人客の予約で何とか持ち直しつつあります。
（つるや旅館 館主／小寺達也さん） 「100パーセントはなかなか戻ってこないと思います。でも、いままで本当にどん底を見てますんで、かなり期待は持てると思います」
