香川県琴平町は22日、ホームページで町への訪問自粛を呼び掛けました。これに伴って23日からほとんどの店が営業を休止しました。町の様子は一変しています。
香川県琴平町は22日、不要不急の町への訪問を自粛するようホームページに掲載し、町内のホテルや飲食店などにも休業や営業時間の短縮を要請しました。
(琴平町/片岡英樹 町長) 「町民のみなさんには感染拡大の自粛についてもご協力いただいて、外出や観光に行かないように、今は一緒になって頑張ってほしい」
(白戸ゆめのリポート) 「例年、この時期は多くの観光客でにぎわう参道も、きょうは人の気配がほとんどありません。お店もこのようにシャッターが閉められ、営業休止の張り紙がされています」
要請に伴い、4月20日から5月6日までの間、参拝を禁止している金刀比羅宮でも、参道に軒を連ねるほとんどの店が休業しました。
つるや旅館も、23日から宿泊・お土産・駐車場、その全てを休業しました。
(つるや旅館/小寺達也 館主) 「苦渋の決断の末、幹部会議を開いて、きょうより5月6日まで閉めようという形をとりました」
つるや旅館では、これまで手作りマスクを宿泊者にプレゼントしたり、加湿器を用意したりと感染拡大防止を図ってきました。しかし客足は遠のき、売り上げは去年の同じ時期と比べて約95パーセントも落ち込みました。
(つるや旅館/小寺達也 館主) 「(旅館業は)お客様を接待したいという気持ちを持ってやっているので、それができないところが一番苦痛」
人の集う観光地から一変、ひっそりと静かになった琴平町。いまはじっと新型コロナウイルスの収束を待つのみです。