香川県綾川町の町立病院が、誤って通常より濃い濃度の「BCGワクチン」を約8年間にわたり1歳未満の赤ちゃん約500人に接種していたことが分かりました。
誤接種があったのは香川県綾川町の綾川町国民健康保険陶病院です。
病院によりますと、2016年4月ごろから2024年3月8日までにBCG接種を受けた綾川町や、高松市、丸亀市に住む当時1歳未満の赤ちゃん712人の内、約7割に対して通常より濃い濃度のワクチンを接種していました。
BCGの乾燥ワクチンを生理食塩液0.15mlで溶かすべきところ、誤って0.1mlで溶かしていたということです。
原因についてはワクチン接種を担当していた看護師が、前任の看護師から口頭で誤った濃度で希釈するよう説明を受けていたためとしています。
陶病院では、今のところ、副反応などの被害は確認できていないとしており、今後は、複数人で、希釈量を確認するなど再発防止に取り組むとしています。