Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。日差しが強くなり、暑くなってきましたね。日焼けや紫外線を防ぐために帽子をかぶる人も多いのではないでしょうか? 今回はそんな帽子についてです。
1940年創業、観音寺市の丸高製帽所です。プレス機や裁断機など長く使い込まれた機械で1日約300個の帽子を製造しています。
ミシンを使って麦わら帽子を作っているのは四代目の高橋大介さん(44)です。
「ブレード」と呼ばれるひも状の麦の材料を渦を巻くように縫い合わせ、帽子の形に仕上げます。熟練の細かい技術と集中力が必要な作業です。
(記者リポート)
「大介さんが先ほど縫った麦わら帽子、そして一般に売られている農作業用の麦わら帽子です。ブレードと呼ばれる材料の幅が全然違います。実際にかぶってみると頭にしっくりとなじみます」
(丸高製帽所/高橋大介さん)
「すごく細いブレードを使っている。それを使うことで丸く角々しない麦わら帽子ができ上がる。見た目も実用性もすごく大事にしながら材料を選んでいる」
麦わら帽子は日本で生まれた?(岡山市 きなとも0825 66歳)
(丸高製帽所/高橋大介さん)
「香川県自体が水(雨)の少ない地域だったので、何の作物が育てられるかと考えたときに先人は小麦がいいとうどんになって、うどんの食べるところを除いた茎の部分はもったいないので、農家さんが自分たちの農業用の帽子として作っていたところから始まったと言われている」
食べる部分も食べない部分も余すことなく使い切る。物が少なく、大切にした時代です。
麦わら帽子は国産の材料で作られていますか?(多度津町 たまははさん 65歳)
(丸高製帽所/高橋大介さん)
「中国で作った大麦で中国の方が編んだものを買ってきている。これを日本で縫製している。外国製の安さが本当私どもすごくつらいところだが、海外の方の技術力とコストを削っていけるところがすごく今の世の中と合って、私たちが着ている服もそうだが外国産がシェアとしては広くなっている」
麦わら帽子といいますが、近年は材料の高騰もあり、ヤシ科のラフィアやイグサの一種のカンピ草、紙やポリエステルなど麦以外で作られた物も多いそうです。
夏といえば麦わら帽子をイメージする人が多いと思いますが、涼しく感じるのはなぜ?(高松市 みいか 40歳)
(丸高製帽所/高橋大介さん)
「布の帽子よりも通気性がすごく高いので空気を頭から逃がしやすい。日差しをよけるためにつばが広くて軽い麦わらはストローハットと呼ばれるくらい、茎で編んでいるので茎の間に空気が入っている。麦わら帽子をかぶると空気の断熱層があるので物理的に本当に涼しい」
似合う帽子の選び方を教えてください。(高松市 こにたん 65歳)
1953年創業、高松市のくさか帽子店です。
キャップやハット、バイザーなど約500種類を揃えています。お洒落なベレー帽をかぶった三代目の日下勲さんに聞きました。
(くさか帽子店/日下勲さん)
「頭と顔だけでなく身長とか体形があるので、それに合わせて全体のバランスで選んでいただくので、私は丸顔だからこれとかよくおっしゃるが一律に決めにくい感じはある。このベレー帽でも私に似合うもの、例えば私の顔がもっとふっくらしていたら(頭の)上もふっくらしたものがいいしそういうもの」
内部のひもを引っ張ったり緩めたりしてサイズを調整できる帽子もあります。
夏に帽子をかぶっていると汗をかきますが、お手入れの方法は?(瀬戸内市 月桃 46歳)
(くさか帽子店/日下勲さん)
「よく汗染みが付く夏の暑いときにそのまま置いておくと洗える帽子だったら別に面倒くさいことをしなくていいので、お湯につけてシャーと洗って干したらだいぶまし。必ず表示を見て洗濯機でOKなのか手洗いしないといけないのか、できなかったらクリーニング屋さんに持っていくとかしてもらうといい」
暑さが厳しくなる夏、ファッションや実用性など新しい帽子との出会いを楽しんでみませんか?
(くさか帽子店/日下勲さん)
「一つ一つ自分の似合う帽子を見つける。ネットでもいろいろ出ているが、いろいろかぶってみること自体が楽しい」