香川県小豆島町で例年5月に開かれている「小豆島オリーブマラソン全国大会」が2025年は中止となることが決まりました。大阪・関西万博や瀬戸内国際芸術祭と開催時期が重なったことなどが理由です。
小豆島オリーブマラソン全国大会は、オリーブの花が咲く島路を市民ランナーが駆ける初夏の風物詩で、2024年5月の大会にはハーフと10kmの2つのコースにあわせて約3000人が出場しました。
小豆島町によると、大会を主催する町や町内の団体でつくる推進会は、2025年5月の第48回大会について、万博や瀬戸芸の春会期と開催時期が重なり、島内の宿泊施設やフェリー、バスの混雑やスタッフ不足などが予想されることから中止を決めました。
新型コロナウイルス感染拡大で小豆島の宿泊、観光業界は苦境に立たされ、町によると島内の宿泊施設の客室数はコロナ禍前と比べて1000室ほど減ったということです。
このため、2023年と24年の大会では出場枠をコロナ禍前の5000人から3000人に規模を縮小して開催しました。例年、出場者の9割以上は島外のランナーです。
2026年以降の開催は時期やコースを見直すかどうかも含め、今後検討するとしています。