岡山・香川の注目グルメを紹介する「ほっとマルシェ」、今回は「映える」と若者の間でも人気を集めている「レトロ喫茶」です。コーヒーやフードがおいしいのはもちろん、お店の人の人柄に癒やされるのも魅力なんです!
大ママの愛情たっぷりのイタリアンスパゲティ
岡山からは店頭の食品サンプルがとってもエモい喫茶店を紹介します。
岡山市北区の「喫茶in」は約50年前にオープン、変わらない店内のインテリアや卓上のおみくじ器などレトロ感あふれる居心地のいい喫茶店です。
お店を切り盛りするのは「大ママ」と呼ばれているオーナーの安木加代子さんと、「ママ」と呼ばれる娘の大賀純子さんです。
(喫茶in 大ママ/安木加代子 オーナー)
「今はもう若い方ばっかし。皆さんおっしゃるのは、昭和って言います。そういう気はないんですけども、みんな、『わ! 昭和』って言います」
そんな「昭和」を感じるお店の人気メニューが、喫茶店の定番とも言える「イタリアンスパゲティ」(990円)です。イタリアンスパゲティには赤いウインナーやマッシュルームなどお馴染みの食材が入ります。そして味付けはケチャップと隠し味のマーガリン!
(喫茶in 大ママ/安木加代子 オーナー)
「開店当時から今と同じ味です。おいしくなぁれ、おいしくなぁれと、それだけです」
「大ママ」の愛情もたっぷり込められたイタリアンスパゲティ、モチっとした食感の麺と程よい酸味が食欲をそそります……。
また、こちらでは「クリームソーダ」(605円)と「あんバタートースト」(605円)のコラボも人気です。
懐かしいメロン味のソーダに甘じょっぱいトーストがぴったり。思わず笑顔になるおいしさです。
(喫茶in 大ママ/安木加代子 オーナー)
「お客様、その笑顔で私が元気をいただくんです。私の心がすごい幸せになる。これからもお客様のことを大事にしていきたいと思います」
居心地のいいレトロな喫茶店で昭和にタイムスリップするひとときを過ごしてみては?
50年続くジャズ喫茶のコーヒー
ジャズや歌謡曲が流れるログハウスのような店内でコーヒーを楽しめるのは、1973年創業、高松市松福町の「喫茶チャオ」です。
映画に出てきそうな店構えで、中に入ると木の温かみを感じる、どこか懐かしいレトロな空間が広がります。
チャオの魅力は、マスターの山本さんが丁寧に焙煎したコーヒーです。おすすめは、「チャオ音楽隊ブレンド」(400円)。フルーティーな酸味が特徴です。
(喫茶チャオ マスター/山本進さん)
「豆で言えば、エチオピアとグアテマラとタンザニア。昔で言うとキリマンジャロですよ。焼き方は中ぐらいかな。浅めに。お客さん、割と高齢の方が多いので、あまり濃くしないで酸味を生かしたブレンドにしています」
「チャオ音楽隊」とは、マスターがお客さんと一緒に作ったバンドの名前でもあるんです。
お店でライブをしたり、高齢者施設へ慰問に行ったりしているそうです。ちなみにマスターはベース担当なんだとか。
そして、チャオはコーヒーだけでなく、マスター手作りのカレーも大人気。日替わりのタイムランチ(コーヒー付き 800円)で毎日、さまざまなカレーを味わうことができます。取材した日は、サクサクホクホクのコロッケをトッピングしたカレーでした。
(喫茶チャオ マスター/山本進さん)
「さらっとした感じで、スパイスを生かしたカレーです。メインはガラムマサラというブレンドしたやつを使うんですけどね。あとはクミンとかクローブとか混ぜて」
なんと、お肉も牛、豚、鶏の3種類をブレンド。それぞれの肉からだしが出て、深くまろやかな味わいになるんだそうです。
みなさんも、音楽に包まれたレトロな空間でコーヒーとカレーを楽しんでみてください。