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障害者施設に契約を解除された利用者らが利用継続などを求めて提訴 高松市

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 高松市にある障害者施設に契約を解除された利用者らが、利用の継続などを求めて民事裁判を起こしました。

 高松地裁に訴えを起こしたのは、高松市三谷町にある知的障害者の入所施設「ウインドヒル」に契約を解除された利用者8人ら計13人です。

 「ウインドヒル」では職員の大量退職を理由に、2023年9月に利用者9人が契約を解除され、その後1人が亡くなりました。

 訴状によりますと、8人は利用の継続と補償、亡くなった1人の両親は補償を求めています。

(菊池昌晴 弁護士)
「人員が足りなくなったからといって、利用者さんをほっぽリ出すと、利用計画を排除してほっぽり出すと。そんなことがあっていいのか」

(契約解除された利用者の保護者/岩部雅人さん)
「一刻も早く、(子どもを)元に戻したいと、それしかないです」

 利用者らは、高松地裁に仮処分を申し立て、2024年3月に却下されましたが、そこでは「契約解除の有効性や適法性については本訴で慎重に審理されるべき」として、判断が示されませんでした。

 また、今回はウインドヒルの元職員3人も原告となり、施設の幹部によるパワーハラスメントで退職を余儀なくされたなどとして損害賠償などを求めています。

(ウインドヒルの元職員 [去年7月に退職]/清田光成さん)
「このままでは、この後も私と同じような被害者が大勢出てしまうと思い訴訟を起こすことにしました」

 施設側は、「訴状が届いていないのでコメントできない」としていますが、以前KSBの取材に対し「パワハラはなかった」と回答していて、契約解除については「利用者の安全を確保できない」「苦渋の決断だった」と説明しています。

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