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障害者支援施設での契約解除問題 利用継続求めた仮処分の申し立て却下で利用者らが即時抗告 民事訴訟も提起へ 香川・高松市

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 香川県高松市にある知的障害者の入所施設が利用者9人の契約を解除した問題です。

 利用の継続を求めた仮処分の申し立てを高松地方裁判所が却下したことを受けて、利用者らが即時抗告しました。

(菊池昌晴 弁護士)
「裁判所は事の重大性を軽視している。とても受け入れられるものではない」

 会見を開いたのは、高松市三谷町にある知的障害者の入所施設「ウインドヒル」に契約を解除された利用者の保護者です。

 この施設は、自閉症と診断された重度の知的障害者ら47人が利用していましたが、職員が大量に退職し、2023年9月、施設が利用者9人の契約を解除しました。

 契約を解除された利用者と保護者は、利用の継続などを求めて仮処分を申し立てていました。

 これに対し高松地裁は、3月27日「職員が減少した現状では、利用者を47人としたままで運営するのは困難」として申し立てを却下しました。

(契約解除された利用者の保護者/三木隆文さん)
「却下ということで残念のひと言です。人(職員)がいなくなったから定員を下げます。そこで浮かびあがった人は出ていってください。これは絶対におかしい」

 契約を解除された利用者の1人が亡くなったため、4月9日付で8家族が高松高等裁判所に即時抗告しました。

 サービスの継続を求める民事訴訟も、5月中に起こしたいということです。

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