喜多川歌麿や葛飾北斎・写楽ら江戸時代に活躍した5人の代表的な浮世絵師の作品を集めた展覧会が高松市で開かれています。
高松市美術館で開催中の「五大浮世絵師展」です。喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人の浮世絵師の作品が約140点展示されています。
新しい1000円札の裏側に描かれている北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」です。大きく動きのある波が高くせりあがった一瞬を捉えた大胆な構図が特徴です。
浮世絵界に大きなインパクトを与えた写楽の役者絵「大首絵」です。役者の個性を際立たせた「大首絵」で舞台役者の“ブロマイド”的なものです。
写楽はわずか10カ月間に145点あまりの作品を発表し、そのまま姿を消してしまいました。
江戸時代の庶民の楽しみであり、土産物として売られていた浮世絵ですが、幕府に絵の中に人物名を書くのを禁止されると、代わりに図柄を組み合わせて言葉を表す「判じ絵」にするなど絵師たちの工夫も凝らされています。
絵を見てその時代の文化や人々の暮らしに思いを馳せることができる浮世絵展は、12月8日まで高松市美術館で開かれています。