技能実習先で男性2人を包丁で切り付けて殺そうとした罪に問われた中国籍の男の裁判員裁判が高松地裁で始まりました。男は起訴内容を認めました。
殺人未遂などの罪に問われているのは、中国籍の元技能実習生の男(39)です。
起訴状などによりますと、男は、2024年3月12日午前11時ごろ、香川県多度津町にある造船会社の寮の敷地内や車の中で、通訳の中国籍の男性(当時47)を殺そうと、顔などを複数回包丁で切り付けた上、止めに入った別の中国籍の男性(当時49)にも包丁で複数回頭を切り付けたとされています。
2人はそれぞれ3カ月と3週間の治療を要するけがをしました。
初公判で、男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察側は、冒頭陳述で被告が仕事中にやけどをしたにもかかわらず、料理によるけがとして扱われ労災認定されなかったことから通訳の男性に不満を持って犯行に及んだと主張しました。
弁護側は、「被告は当時はうつ状態で正常な判断ができていなかった」などと主張しました。
判決は4月25日に言い渡されます。