2026年4月、香川県小豆島町の防災行政無線で、町長選挙に立候補予定だった現職の出陣式などのお知らせが放送されていたことが分かりました。
(記者リポート)
「小豆島町の各家庭に配布されている防災行政無線の受信機です。問題の放送はこちらから流れました」
関係者や小豆島町への取材によると、放送は、三都公民館に地元の自治会長が持ち込んだ原稿を公民館の職員が読んで録音したものです。
小豆島町長選挙の告示前日の4月6日正午ごろ、町内の3つの地区の防災行政無線で流れました。
「自治会からのお知らせ」として、現職の大江正彦さんの出陣式・個人演説会の開催日時と会場までの送迎バスの利用を呼び掛ける内容でした。
防災行政無線の放送は町役場でも聞くことができます。放送に気づいた職員が公民館に連絡し、その日の午後6時ごろに予定していた2回目の放送は取りやめたということです。
選挙管理事務を担当する町の総務課長は「公の施設を使っての放送として適切ではなかった」とし、生涯学習課が公民館の職員に口頭で注意したということです。
一方、取材の中で当時の選挙管理委員長(2026年5月に退任)にこの放送があったことについて報告していなかったことが分かりました。
総務課長は「そこまでの事案だという認識がなかった。今思えば対応が十分でなかった」としています。
選挙で再選を果たした大江町長はKSBの取材に対し、放送について「依頼や指示はなかった」とした上で、「残念ですし、支援者が行ったこととはいえ申し訳ないと思う」と話しています。
この放送を巡って警察は7月23日、公職選挙法違反容疑での告発を受理しました。告発の相手や内容は「捜査に支障がある」として明らかにしていません。