樹木を食い荒らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」についてです。岡山・香川で2026年7月、相次いで被害や生息が初確認され、サクラやモモなどの木を枯らすおそれがあります。全国的にも被害の報告が広がっている中、国も対策を強化しています。
政府は6日、自治体でのクビアカツヤカミキリの対策などを進めるため、2026年度の予備費から約32億円を支出することを閣議決定しました。
散乱防止ネットを活用した防除対策などに充てられるということです。
こうした中で、7日に岡山県で県や市町村の職員を対象に、被害の見つけ方や防除方法を学ぶ研修会が開かれました。
講習会には、岡山県の市町村の職員ら約60人が参加しました。
クビアカツヤカミキリ対策の専門家で樹木医の宗實久義さんらがサクラの木を使って被害拡大を防ぐための方法などを説明しました。
(樹木医/宗實久義さん)
「一番大事なのはこの2枚を1枚にせないかん。袋を作ります」
クビアカツヤカミキリの被害を受けた木にネットを巻くことで、成虫が外に出るのを防げるため被害拡大を抑えられます。
(参加した倉敷市職員)
「実際の作業を見させていただいたので、素人なりにはある程度は(自分で)できるのかなとちょっと自信がついた」
(樹木医/宗實久義さん)
「クビアカツヤカミキリ対策で一番ネックになっていたのが実際に出た被害木に対しての処置。(国に)予算をつけてもらったのでその対策が一気に進むのではと期待している」
岡山県では、クビアカツヤカミキリの被害が2026年7月に岡山後楽園やその周辺で初めて確認されました。
(記者リポート)
「7月に被害が確認された木からわずか2本隣のこちらの木で、今回新たにクビアカツヤカミキリの被害が確認されました」
9月中旬、岡山後楽園では、被害を調査していた民間業者がサクラの木の根元に幼虫のフンと木屑が混ざった「フラス」を発見しました。9月25日、岡山県で5本目の被害と確認されました。
被害が見つかった木は今後、県がネットを巻くなどの処置をして被害拡大の防止につなげるとしています。
(岡山県 自然環境課/劔持政己 課長)
「10月くらいまでは(幼虫が)フラスを排出するという午前中の先生の話もあった。フラスがあれば県や市町村に報告してもらって早期発見につながればと思う」