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10月でも真夏日を観測…暑さ逆手に南国フルーツ栽培 群馬でマンゴーやパイナップルも

経済

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 10月に入っても真夏日を観測するなど、日本列島は異例の暑さが続いています。群馬県では、その暑さを逆手に取ったフルーツの栽培が盛んになっています。

■“南国化”でマンゴー栽培

 農園では来年の収穫に向けたマンゴーが育てられています。とても南国の雰囲気なんですが、実はここ、群馬県なんです。

 群馬県太田市で、北関東では珍しいマンゴーを栽培している柳田さん。来年の収穫に向け準備を進めていました。

 育てている「ぐんまンゴー」は、沖縄や宮崎などで栽培されているものと同じ品種です。なぜ群馬でマンゴー作りを始めたのでしょうか。

やなぎた園 柳田皓治代表 「群馬県の太陽の強さと寒暖差がマンゴーに適している」

 糖度が高く濃厚なマンゴーを栽培するためには「日照時間」が重要だといいます。

柳田代表 「(Q.群馬でもできるもの?)だんだん秋の最低気温が上がってきているので(マンゴー栽培を)取り入れやすくなっている。管理はしやすいかなというイメージ」

 10月を過ぎても30℃以上の真夏日となるなど、暑い日が続く近年の北関東の気候。そんな群馬の自然の恵みが育てたマンゴーは全国から注目されています。

柳田皓表 「鹿児島とか南の方からも注文があったり、沖縄からもありました。私、元々、群馬県太田市の出身なんですけど果物で群馬県太田市を盛り上げる手伝いができたら」

 群馬県で起きている“南国化”とも言える現象。町の人に聞いてみると、次のような声が聞かれました。

群馬県民 「パイナップルとか、前橋ではバナナを育てているとか聞いたことある」 「(南国フルーツを)作りたいって言っている人とか会ったことありますね」

■南米原産フルーツ「フェイジョア」

 実は群馬県内では、バナナやドラゴンフルーツ、さらにはコーヒー豆などの栽培も盛んになっているといいます。南国フルーツに魅了された人は他にもいます。

なおとフェイジョア園 剣持直人代表 「(Q.こちらではどのようなフルーツを?)ここではフェイジョアという熱帯の果物を栽培しています」 「(Q.フェイジョアというのは、このかぼすみたいな…)緑色のこれがフェイジョアという果物です」

 高崎市で栽培されているのが南米原産のフルーツ「フェイジョア」。実が落ちてから収穫するといい、これからシーズンを迎えます。一体、どんな味なのでしょうか。

佐藤ちひろアナウンサー 「パイナップルのような甘酸っぱさにリンゴのような爽やかさもあります。食感はゼリーみたいな柔らかさで、洋梨のような食感です」

 このフェイジョアは、様々な品種があるそうです。

剣持代表 「アハートという種類があるんですけども、これがすごい果実が大きくなる種類なんですね」

 大きいもので10センチほどにまでなるといいます。

剣持代表 「(Q.これはどんな味の特徴が?)ゼリーが多くて滑らかでおいしいですね。ゼリーが多い方が、そのまま食べるのに向いているかなと思う」

 剣持さんがフェイジョアに出会ったきっかけは?

剣持代表 「私が農業を志した時に、珍しい果物野菜を育てたいなと思いまして、群馬の気候でも栽培できて、食べておいしかったフェイジョアに決めた」

 他にも、ジャムに加工しての販売なども行っている剣持さん。フェイジョアを群馬の名産にしたいと意気込みます。

剣持代表 「群馬の寒暖差ですね。昼に暑くて、しかも少し高原なので夜涼しくなる、その寒暖差でより甘くなって、群馬ではフェイジョアを育てやすいかなと思いますね」

 剣持さんは販路の拡大を狙い自動販売機を設置。さらには自身のYouTubeチャンネルを開設し動画を投稿するなど、フェイジョアの魅力を伝える活動に取り組んでいます。

剣持代表 「群馬の皆さんがこのフェイジョアに興味を持っていただいて、私以外にも多くの方がフェイジョアを栽培してくれたら日本でも(群馬県が)生産量一番になるんじゃないかなと思っています」

(「グッド!モーニング」2024年10月19日放送分より)

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