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11月に初の「大雨特別警報」 台風も複数発生 今後はどうなる?

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沖縄や奄美で降り続けた猛烈な雨。11月に「大雨特別警報」が発表されるのは初めてのことです。さらに日本列島の南では、次々と熱帯低気圧が発生し、中には台風へと発達したものも…。季節外れの大雨への不安、いつまで続くのでしょうか。(サタデーステーション11月9日OA)

■異例の大雨特別警報 台風が影響か

多くの島民が寝静まっている午前1時に、猛烈な雨が襲いました。そして9日の午前2時40分には、11月として初めて「大雨特別警報」が発表されました。 未明の大雨は、9日に新たに発生した台風23号、24号が、大きく影響を与えた可能性があるといいます。

■11月としては初の大雨特別警報

9日朝、鹿児島県の与論島では、街のあちこちが水浸しとなっていました。牛も避難しています。島内では3か所で土砂崩れが発生しています。 与論町では、8日から激しい雨に見舞われていました。

(与論町民) 「腰あたりまで つかっているような状況で、もう見渡す限り家になっている。こういった雨は、経験したことがなかった」

スーパーの店内にも水が押し寄せ、棚が倒れ、商品も散乱しています。

(浸水したスーパーの経営者) 「陳列棚の2段目までが、全部つかって、商品が全部ひっくり返って、下に落ちているような。本当にショックで…」

与論町では、9日午後5時時点で、床上浸水が20件、床下浸水が9件確認されていますが、人的被害は出ていないといいます。 8日から猛烈な雨が降り続けた与論町では、9日午前8時20分までの24時間雨量が統計史上最も多い594.0ミリに達しました。また与論町とともに、沖縄県北部でも線状降水帯が発生しました。 沖縄県北部の大宜味村では、土砂崩れによる倒木で道路が寸断。朝から復旧作業に追われています。

■大雨特別警報の2つの要因

11月に大雨特別警報が出されるのは統計開始以来、初めてのことです。

(村上 公平 気象予報士) 「要因は2つあると考えられます。まず1つは日本の南にある台風22号や熱帯低気圧(台風23号と24号)です。暖かく湿った空気が流れ込んで大雨のもととなる水蒸気が空気中にたくさん供給されたで異例の大雨となったと考えられます。2つ目が高い海水温ですね。10月は異例の残暑が続きましたが、この暑さの影響でなかなか海水温が下がらず空気中に水蒸気を供給したと考えられます」

そんな中、日本の南のフィリピン沖で台風23号、そしてマーシャル諸島で台風24号と、 相次いで2つの台風が、9日に発生しました。

(村上 公平 気象予報士) 「日本に近づいてくれば、また温かく湿った空気が日本列島に流れ込みやすくなりますので、線状降水帯の発生しやすい状況となってしまうということですね」

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