ガザやレバノン情勢などを協議するアラブ・イスラム諸国の首脳会議でサウジアラビアの皇太子がイスラエルのガザ攻撃は「虐殺だ」と強く非難しました。
11日、サウジアラビアの首都リヤドで開かれたアラブ・イスラム諸国臨時首脳会議の冒頭、サウジアラビアのサルマン皇太子は「兄弟であるパレスチナ人に対してイスラエルが行った虐殺を強く非難する」と述べました。
会議には50以上の国と地域の首脳が参加し、パレスチナ自治政府のアッバス議長は「パレスチナ人に対する犯罪行為をやめない限り、イスラエルの国連加盟資格の停止を要求する」と述べました。
トルコのエルドアン大統領は、イスラエルの狙いは「ガザ地区に定住しヨルダン川西岸地区のパレスチナ人の存在を破壊し併合することだ」と指摘し、ガザなどへの支援の必要性を強調しました。
また、レバノンのミカティ暫定首相はイスラエルとイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の戦闘によってレバノン国内の住宅約10万戸が破壊されたほか、85億ドル、日本円で1.3兆円以上の損失が生じているとして即時停戦を呼び掛けました。