ペルーを訪れている石破総理大臣は、アメリカのバイデン大統領と初めて首脳会談を行いました。北朝鮮やUSスチール買収を巡る問題について議論したとみられます。
政府関係者は、バイデン大統領退任までの2カ月間のいわゆるレームダック期間に、北朝鮮が核実験やさらなるミサイル発射を行う可能性があるとして、抑止策を含めた対応をすり合わせる狙いがあったと話します。
日米首脳会談では、石破総理から退任するバイデン大統領に対し、日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」などインド太平洋地域での安全保障を含めた連携を強化したことにねぎらいの言葉を掛けました。
また、日鉄によるUSスチール買収についてもバイデン政権の間に解決の糸口をさぐるよう働き掛けたものとみられます。
さらに、韓国を含めた3カ国の首脳会談も行われました。
石破総理大臣 「北朝鮮の対応はもちろんのこと、さまざまな分野で連携を緊密にしたい」
北朝鮮によるロシアへの派兵について強い懸念を示したうえで、トランプ政権に移行しても3カ国での協力の枠組みが続くよう、事務局を設置する方針を打ち出すとみられます。