今シーズン一番の寒波が襲来した日本列島。普段、雪があまり降らない西日本エリアでも積雪が。事故やトラブルが多発しています。
■西日本でも積雪 スリップ相次ぐ
横殴りの雪が降る広島県を取材中、取材班は立ち往生してしまった乗用車に遭遇しました。
立ち往生したドライバー 「(Q.どういう状況?)動けない」
スノーボードに行く途中に動けなくなった2人。広島市内に住む中国人だといいます。
立ち往生したドライバー 「(Q.雪を見てどうか?)やばいですね」
なんとか動き出した車。
しかし、いったん動いたものの再びスタックしてしまいます。慣れない雪に悪戦苦闘。
道路脇でひっくり返ったタンクローリー。9日は各地で事故が相次ぎました。
■今シーズン最強寒波「これは災害」
青森県では除雪が追い付いていないところに、また雪が積もります。
道路にはいくつもの轍(わだち)があり、タイヤを取られてストップ。ようやく動けたと思いきや今度はバックしています。
屋根の雪下ろしで落ちた雪が下にあったスコップを直撃。
住民 「(Q.今年の雪はどう?)めちゃくちゃです。災害です」
青森市では除雪中の事故も…。
50代の女性が屋根から落ちた雪に埋もれ、意識不明の状態で見つかりました。女性はその後、死亡が確認されています。
海沿いの北海道留萌市は最大瞬間風速21.2メートルを観測。建物の窓には雪が貼り付いています。
この最強寒波は生活への影響は大きく、北陸地方では「JPCZ」、いわゆる“線状降雪帯”も。この影響で午後にかけ、さらに雪は強まりました。
広島県内も午後には吹雪に…。
地元の人 「ここ数年、珍しいんじゃないですかね。右利きなので、この体制で(除雪を)やる。こっちのあばら骨がいっちゃいました。息を吸うと痛い感じ」
■異例 観光地白川郷で呼びかけ
この大雪は観光地の景色を変えます。大分県別府市や奈良公園。そして、ひときわ多くの観光客が集まる岐阜県の白川郷。9日は今シーズン1番の大雪です。今年は平年の2倍以上の雪が積もっています。
地元の人 「観光客には喜んでもらっているけど、住んでいる方は大変です。もうヘトヘトね」
観光協会は雪に慣れている地元の住民でも事故を起こす可能性があるため、観光客には公共交通機関の利用を検討してほしいとしています。