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岡山市の新アリーナ 収容人数「最大約1万人」に方針変更で事業の収支は? 市「黒字化できる」

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 岡山市は、計画中の新アリーナの収容人数を当初の想定より増やし最大1万人程度にする方針を明らかにしています。市は、9日の市議会で「年間のランニングコストが倍以上になるものの黒字化できる」という認識を示しました。

(岡山市議会/森山幸治 議員)
「アンケートの中で反対する人の最上位で具体的なのが財源」

(岡山市 市民生活局/岩田修 局長)
「黒字にはなるかなというところで、いま試算ができています」

 9日に開かれた岡山市議会の市民・産業委員会で市の担当者が新しいアリーナの整備方針について報告しました。

 北区・野田に計画している施設の収容人数について、市は当初、6000人程度としていました。しかし、集客が見込めるコンサートを呼び込むには7000人以上が入る施設が必要などとして2024年11月、収容人数を最大1万人にする方針を明らかにしました。

 事業費は当初の約145億円から約280億円に増える見通しで、市は、経済界に建設費の負担を求めています。

 維持や運営費などのランニングコストは当初の年間2億500万円から約4億3200万円に増える見通しです。

 市は、運営を民間が担う「公設民営方式」を想定していて、新たな計画では収支の試算を示しています。それによりますと、施設の貸し出しによる収入は4億1400万円余りです。

 これだけだと1800万円ほどの赤字ですが、ネーミングライツによる収入やイベントでの物販や飲食に伴う収入により黒字化できるとしています。具体的な額は示していません。

(岡山市 スポーツ振興課/吉田武生 課長)
「商工会議所へは数社から独立採算を前提に、提案・関心を示されている事業者からの当たりはきている」

 また、市は、施設に関するアンケートの最終結果を報告しました。「アリーナに期待している」と回答したのは1万3269件のうちの約6割でした。

 市は、新年度の予算に関連する費用を盛り込む方針です。

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