ペットを診てもらえてほっとした人もいました。浸水被害にあった動物病院が、再開に向けて少しずつ準備を進めています。
(妹尾動物病院/妹尾英明 院長) 「再建するまでちょっと時間かかるんですけど」
倉敷市真備町にある妹尾動物病院の院長、妹尾英明さんです。自宅は浸水で全壊し、今はみなし仮設住宅で暮らしています。
そして父の代から30年以上続く動物病院も…
(妹尾動物病院/妹尾英明 院長) 「あの、名前の辺ぐらいまで水が来てました」
屋根の近くまで水に浸かり、診療に使う機械も全て使えなくなりました。建物は一見、修理をすれば大丈夫そうですが…
(妹尾動物病院/妹尾英明 院長) 「すごい汚染いうか、衛生状態があんまりよくないですから、解体して建て直そうとは思っています」
現在は解体が終わり病院はなくなっています。診療も豪雨の後は行えませんでした。
(記者) 「ここはトラクターなどを置いていた農機具倉庫でした。妹尾さんは友人らと一緒にここをきれいにして、仮診療所を設けました」
(ペットの診療に来た人はー) 「食べもしないし、飲みもしないし」 (妹尾動物病院/妹尾英明 院長) 「今は家帰って落ち着いては?」
ペットを連れて避難した人も多く、ストレスで体調を崩す犬や猫が多くいるということです。
心配した妹尾さんは、設備は十分でないものの電話で予約をした人に薬の処方など、できる範囲の診療をしています。
(ペットの診療に来た人はー) 「きょうやっとこちらへ来れたので、ちょっとほっとしました」 「もうほぼ30年お世話になってます。ありがたいなと思って、お任せしています」
しばらくは倉庫での診療が続く妹尾動物病院。医療機器を少しずつ揃え、10月下旬に再開予定です。
新しい病院は年内の完成を目指しています。
(妹尾動物病院/妹尾英明 院長) 「みなさんこっちへ落ち着いて生活できるまでいうたら、だいぶ日にちがかかると思いますけど、できるだけこっちも支えていきたいと思います」