中国地方の知事らは1都3県との往来自粛を呼び掛けました。政府が出した緊急事態宣言を受け、岡山県でも影響を懸念する声が広がっています。
政府が緊急事態宣言…岡山県知事「他人事ではない」
(岡山県/伊原木隆太 知事 [中国地方知事会])
「中国地方知事会としても今回の緊急事態宣言を重く受け止め、感染拡大防止に協力していきたい」
7日朝、オンラインで開かれた中国地方知事会の会議では、緊急事態宣言が出される1都3県との不要不急の往来は控えること、その他の地域との往来は慎重に判断することを各県民に求めると確認しました。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「(緊急事態宣言は)他人事ではない。対象地域が広がる可能性も十分ある、そこまで至らせずに抑え込めるかどうかが非常に大事」
緊急事態宣言を受けて岡山県は8日、県独自の対応を決めるとしています。
岡山空港の様子は
(記者リポート)
「今羽田便が到着しましたが、降りてくる人の姿はほとんどありません」
(東京からのビジネス客は―)
「前から決まっていたので仕方ないですね」
岡山空港では7日現在、羽田便が1日5往復飛んでいます。
(東京へ向かう人はー)
「緊急事態宣言が出るということで、きょう帰ろうかなと」
(ANA岡山地区総代理店/小林理紗さん)
「GoToトラベルが全国展開されてお客様が徐々に増えつつあったんですけれども、キャンセルされるお客様があると思っております。」
首都圏を中心に出荷する生産農家からも不安の声が…
岡山市で黄ニラやパクチーを生産している植田輝義さん。植田さんの主な出荷先は首都圏の飲食店。
2020年4月の緊急事態宣言で出荷量は前の年と比べて3割ほど落ち込みました。
さらに今回は1都3県の飲食店に対して午後8時までの時短営業が要請されることから、戻りつつあった需要が再び落ち込むと心配しています。
(植田輝義さん)
「どれぐらい飲食店が野菜の発注も含めてしてくださるかとか、そこにもよると思いますし、自粛される方も出てくると思うので読みにくい」
それでも生産量は減らさず2020年の末にネット販売を開始。多くの人の手に届くよう取り組み続けています。
(植田輝義さん)
「先のことを考えると悲観的になってしまったりすると思うので、現実も直視しながらもなんとか踏ん張って頑張れる気持ちをなんとか保っていきたいと思っています」