日本を代表するガラス工芸作家・黒木国昭さんの作品展が、岡山市のデパートで開かれています。
もともとは西洋の素材であるガラス。散りばめられているのは「日本の美」です。
会場には「現代の名工」にも選ばれた黒木国昭さんのグラスアート作品約100点が並びます。
黒木さんの代名詞ともいえる「光琳」シリーズは、何層にも重ねたガラスの中に金箔や銀箔を散らし、日本の花鳥風月を表現しています。
江戸時代の絵師、尾形光琳の「紅白梅図屏風」に感銘を受けたことから、作品に登場する花は梅がモチーフになっています。
黒木さんが独自に生み出した「綾切子」は、工房がある宮崎県綾町の照葉樹林をモチーフにしたもので、さまざまな色を重ねたグラスに木の実や葉の模様を彫りこんでいます。
さまざまな技術をかけ合わせ生み出される独特の世界。黒木さんの進化を間近で感じることができるこの作品展は、8月24日まで岡山高島屋で開かれています。