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芸術家・北大路魯山人の“こだわり”を知る 岡山市で企画展

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 さまざまな分野で活躍した芸術家・北大路魯山人の器と料理へのこだわりを知ることができる企画展が岡山市で開かれています。

 書家、陶芸家、画家などさまざまな芸術分野で類まれなる才能を発揮した魯山人(1883-1959)。

 今回の企画展では料亭で料理長も務め美食家としても知られる魯山人が作った器、約80点が並びます。

 企画展では、魯山人の器に岡山市の5つの日本料理店が実際に料理を盛り付けた様子を撮影した写真が展示されています。
 魯山人は「料理を盛ると料理がより映え、器もより美しく見える」と語っていました。

 「花椿絵鉢」(1937~41年頃)は、白い椿が浮き上がって見えるようにくすみがかった緑の釉薬で周りを塗りつぶしています。落ち着いた色合いが料理を引き立てています。

 魯山人は料亭にやってきた客を「驚かせたい、くすりと笑わせたい」という遊び心も持ち合わせていました。
 料理がよく見えるように皿の側面に大きな穴を空けてみたり、糸を巻き付けたようなデザインの皿には裏面に1本の糸を描いてみたり。

 ススキ野原をイメージして作られたとされる「武蔵野鉢」(1953年頃)も。淡い色合いのススキ野原の奥には輝く満月が!まるでお月見をしているような気分になります。

 魯山人が追い求めた理想の料理に思いをはせることができる企画展「北大路魯山人 器と和食」は、岡山市の吉兆庵美術館で8月1日まで開かれています。

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