能登半島地震の被災地で医療支援を行っている岡山市の国際医療ボランティア「AMDA」が29日、これまでの活動を報告しました。
岡山市に本部を置くAMDAは地震発生翌日の1月2日から29日までに医師や看護師ら38人を被災地に派遣し、避難所となっている石川県輪島市の中学校で医療支援をしています。
AMDAによると、28日までに現地で679人の患者を診療し、このうち約2割はインフルエンザやノロウイルスなど感染症の患者でした。
当初は水不足で手洗いができなかった上、トイレが使えなかったことなどから感染が拡大したということです。
現在は衛生対策などが進み感染症の患者は減少傾向ですが、運動不足などによる体調不良や病気が懸念されるためストレッチなどで予防に努めているということです。
(AMDA理事長/佐藤拓史 医師)
「被災地で本当に必要なものは日々変わります。本当に話をよく聞く、それが一番だと思う。そうすることによって初めて自分たちがやるべきことが見えてくる」