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【解説】まもなくゴールデンウィーク…近場の人気スポットは?オーバーツーリズムの影響や対策は?

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 いよいよ27日からゴールデンウィークに突入です。2024年はカレンダーで見ると、27日からの3連休と3日から6日の4連休に分かれ、間の平日に休みを取ると最大で10連休になります。
 新型コロナ禍で苦しい状況が続いた観光業界にとっては、上向きムードの中で迎える大型連休。岡山県では今、観光客が増えている場所があるんです。

 それが、岡山城です。

 2023年度、岡山城の天守に入場した人は43万8327人で、コロナ禍前の2019年度の約1.3倍で、過去2番目の多さでした。

 一体なぜなのでしょうか?

(岡山城 学芸員/原田莉沙子さん)
「やはり令和4(2022)年のリニューアル効果かと思います。岡山県内の方、県内外から来ていただいていますし、最近ですとインバウンドでということで、台湾、韓国、欧米の方もたくさん来ていただいています」

 2022年の大改装で、黒色と金色をシンボルカラーに天守閣を全面リニューアルしました。

(松木梨菜リポート)
「こちらでは火縄銃の重さを知ることもできます。こうした体験コーナーも人気の一つです」

 カフェもあり、くつろぐこともできます。

(埼玉からの観光客)
「きれい。博物館もいろんな資料があっていいですね。駅から近いし、いいですよね」

(ヨーロッパからの観光客)
「気に入りました。いろいろと楽しめて最高です。写真を撮るのも好きなので良かった」

 リニューアル後は岡山城でのイベントをこれまでの1.5倍に増やし、集客に力を入れています。

 スタンプラリーアプリ「ニッポン城めぐり」を運営する、東京の情報通信会社が出した「お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキング」で、岡山城は2019年は24位でしたが、こうした取り組みによって2023年、5位に躍進しました。

 26日から5月6日までは岡山城の夜間ライトアップイベント、「春の烏城灯源郷」と隣接する岡山後楽園で「春の幻想庭園」が始まります。

(岡山城 学芸員/原田莉沙子さん)
「(昨年度は年間)入場者数が約43万人。2024年はそれを上回る勢いで頑張れたらと思います」

 旅行会社「JTB」はアンケート調査などから、2024年のゴールデンウィーク中に(4月25日~5月5日)国内を旅行する人は2280万人で、2023年とほぼ同じだと推計。

 行き先はやや近場が多いものの、2023年に比べ分散傾向だとしています。

 そして、旅行に行かないという人に理由を聞いたところ、「混雑するから」が最も多く、「旅行費用が高い」、「家計に余裕がない」という物価高騰の影響による経済的な理由が続き、いずれも2023年から増えています。

 訪日外国人観光客、インバウンドが回復する中、心配されるのが押し寄せる観光客によって住民の生活や自然環境に影響が及ぶ「オーバーツーリズム」です。

 香川県小豆島町にある、道の駅小豆島オリーブ公園です。

(道の駅小豆島オリーブ公園事業部/濵本祐輔 部長)
「このあたりは2年前までは芝生があったところで、現在は芝生がはげている状態でございます」

 一体、なぜこのような状態に?

(道の駅小豆島オリーブ公園事業部/濵本祐輔 部長)
「たくさんの観光客に来ていただいて、風車の周りでジャンプをしますので、その圧で芝生が傷んではげているところが……」

 映画「魔女の宅急便」のロケ地として知られ、無料で貸し出している「魔法のほうき」にまたがって風車の前でジャンプすると、まるで空を飛んでいるような写真が撮れると話題に。

 映画公開後の2014年以降火がつき、今では1日に最大2000人ほどが押し寄せる人気スポットとなりました。

 この日も平日にもかかわらず、多くの観光客でにぎわっていました。

(訪れた人は―)
「大阪です。インスタで見てきました。映画の真似して写真撮れて楽しいです」
「(Q.どちらから?)三重県です。(Q.良い写真撮れた?)ジャンプ力ないんでいまいちかなと思ってますが」

 この日は韓国や台湾からのツアー客の姿も。

(韓国からの観光客)
「韓国のブログで見たんですけれども、とっても行きたくて。海が後ろにあってとってもきれいだと思っています。感動しています」

 観光客が期待感を持って訪れる中、芝生がはげていては景観を損ね、リピーターの減少につながると考え、小豆島町が2023年、対策に乗り出しました。

(道の駅小豆島オリーブ公園事業部/濵本祐輔 部長)
「土のところに舗装を考えまして」

 オリーブの枝や葉をチップにしたもので土になった部分を舗装し、クッション性もあるということです。

 このほかにも対策が。

(松木梨菜リポート)
「柵が設置されていて立ち入り禁止と書かれています。芝生を養生中だということなんです」

 小豆島には、コロナ禍前の2019年には年間115万人が訪れていて、島全体のオーバーツーリズム対策も求められています。

(小豆島観光協会/塩出慎吾 事務局長)
「特にこれからインバウンドが増えてくると思うんですね。来年、瀬戸内国際芸術祭がありますし、インバウンドの方はバスを使われるので、バスに関してはなんとか混雑を回避したいということで、関係各位と協議を始めたところです 

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