国民民主党の玉木雄一郎代表は、27日午後5時半ごろ、自民党の新総裁に石破茂さんが選ばれたことについて高松市で取材に応じました。「石破さんの経済政策ではデフレに逆戻りする可能性がある」として、国会でしっかり論争していきたい考えを示しました。
玉木代表は、石破新総裁の誕生直後のマーケットの反応にも触れ、「石破さんが言っているような経済政策では、私たちが主張してきた給料が上がる経済の実現が腰折れする可能性がある。経済政策は私たち国民民主党の方が優れていると思っているので、国会でしっかり対峙、論戦をしていきたい」と述べました。
解散総選挙は「やるべきことをやってから」
解散総選挙の時期については、自分たちが成立させた改正政治資金規正法が「不十分」だという議論が総裁選の候補者たちから出ていたので、それを改正してから国民の信を問うのが筋。また、能登の豪雨災害に対する万全の政治的な対応、補正予算をまず成立させるべきだという考えを示し、「ご祝儀相場で少し支持率が高くなった勢いで選挙をやろうというのは石破新総裁らしくない」と述べました。
「政治は一寸先は…」「信念貫くことが大事と学んだ」
石破新総裁については、長い政治経験があり、憲法審査会の中で論理だった憲法改正議論をされている唯一の人だったので、非常に見識の高い、尊敬すべき政治家だと評しました。
そして、国民人気が高いと言われていた小泉議員が失速し、高市議員が1回目の投票で1位になった自民党総裁選の感想を問われると「政治は一寸先は闇、闇であり光ですね。石破さんだって推薦人を集められないとか最初言われ、議員の中の人気はないからもうなれないという中で、5回目・最後の挑戦ということで出てこられて、見事勝利を勝ち取ったので、選挙は蓋を開けるまで分からない」と話し、「我々だって今、小さな政党ですけど大きく飛躍するかもしれない。信念を持って貫いていくということが大事だなというのは、石破さんの戦いから学ばせていただいた」と取材を締めくくりました。