パリオリンピック体操男子、団体と個人総合で2つの金メダルを獲得した岡山市出身の岡慎之助 選手(20)。KSBでは2017年、中学2年生だった岡選手を取材していました。将来の目標を「オリンピックに出て着地をびしっと決めたい」と語っていた岡選手。秘蔵VTRを再公開します。(※年齢、所属など、情報は取材当時のものです)
日本体操協会のジュニアナショナル強化選手で岡山市の中学2年生・岡慎之助 選手(当時14)。彼の強さの秘訣には練習環境がありました。
やってきたのは体操スクール、ではなく……岡山市の関西高校の体育館。アテネオリンピック男子団体の金メダリスト・水鳥寿思選手を輩出した体操の強豪校です。
(岡 慎之助 選手)
「(Q.関西高校では週どれくらい練習してるの?)火曜日、木曜日、金曜日、日曜日に練習してます。(高校生は)社会人みたいな技をしてて、刺激がすごいです」
おかやまジュニア体操スクールでは、8年ほど前から選手コースの小中学生が週6日の練習のうち4日間、関西高校の体育館を使っています。
そして、ほぼ全員が関西高校に進学。コーチの今井さんもジュニア体操スクールと関西高校のOB。いわば体操の「ゴールデンルート」になっていて、岡山ならではの育成環境です。
(おかやまジュニア体操スクール/今井裕之コーチ)
「高校生のお兄ちゃんたちと練習することで、上手な選手がいますので、そういった選手をお手本にしながら、自分たちのできてないことだったり、マネをして技をやってみたりだとか、そういういい環境の中でジュニアの間でできるというのは非常に大事」
岡選手が体操を始めたのは4歳のとき。アテネオリンピックの男子団体決勝で冨田洋之選手が金メダルを決めた映像を見て感動したのがきっかけでした。
特に「吊り輪」が得意で、高校生レベルの技も軽々とこなします。
(おかやまジュニア体操スクール/今井裕之コーチ)
「全国ではもちろんトップレベルですし、世界に出て行っても同じ年代の中では十分に、一番上手な体操するのではないかというふうに思います」
ジュニアナショナル強化選手に選ばれ、同年代のトップ選手と接する中で世界を強く意識するようになったそうです。
(岡 慎之助 選手)
「冨田選手みたいに最後の着地がきれいにまとまるように僕もオリンピックに出て、着地をびしっと決めたいです。人一倍練習していかないとなれないと思うので、それを意識して頑張っていきたい」