岡山県備前市が2023年に行ったプロ野球の観戦ツアーで、旅行会社と随意契約を結んだのは違法だとして、市民の男性が市長に業務委託料の約490万円を市に返すよう求める訴えを起こしました。
備前市は2023年、8月と9月に合せて3回、市民を対象に地元出身のプロ野球選手が所属するオリックス・バファローズの大阪での試合を観戦するツアーを行いました。
市民の男性が10月28日に岡山地方裁判所に提出した訴状によりますと、市はツアーを旅行会社に業務委託する際、競争入札をすべきだったにもかかわらず、随意契約を結んだのは地方自治法に違反するとしています。
その上で吉村市長に対し、ツアー3回分の委託料に当たる約490万円を市に返すよう求めています。
備前市は「訴状が届いておらずコメントできない」としています。
提訴した男性は2024年8月に市長に支出の返還を求める住民監査請求を行い、棄却されています。