広島に原爆が投下されて6日で79年です。岡山市に住む被爆者や遺族らが広島と長崎の犠牲者を追悼し、核兵器のない平和な世界を願いました。
岡山市の供養塔に集まった、岡山市原爆被爆者会の会員ら約30人が、広島に原爆が投下された午前8時15分に合わせて黙とうを捧げました。
(岡山市原爆被爆者会/廣信靖之 会長)
「原爆と同じ地獄をどの国の誰にも絶対に再現してはなりません。核兵器の使用や戦争を容認することはできません。一日も早く戦争が終わり、平和な世界になることを願っています」
岡山県によりますと、岡山県で被爆者健康手帳を持っている人は2024年3月末時点で884人、平均年齢は86.5歳と高齢化が進んでいます。
原爆投下から79年が経った今も、当時の記憶がよみがえり、苦しむ被爆者が多くいるといいます。
(広島の原爆で兄を亡くした/吉田恵子さん [89])
「兄は爆心地の近くで勤労奉仕をしていて、やけどをして避難所で5日後に亡くなりまして、母はずっと泣いていました。(兄が)『行きたくない』と言うのに行かせてしまって、自分が殺したような思いがしていたんでしょうね。あんな怖いことは二度と経験したくないし、ウクライナ侵攻をテレビで見ると原爆と重なって本当につらいです。世界から戦争がなくなってほしいです」