野村証券岡山支店の元社員の男が顧客から多額の金をだまし取った罪などに問われている事件の控訴審です。広島高等裁判所岡山支部は、男の控訴を棄却しました。
野村証券岡山支店の元社員の男(53)は、元同僚の男(37)と共謀し、野村証券時代の元顧客ら7人に過去の投資運用で利益が出ているかのように装って追加の投資を持ち掛け、約9700万円をだましとったなどとして、一審で懲役3年6カ月の実刑判決を受けました。
これに対して男は詐欺罪について無罪を主張し、控訴していました。
20日の裁判で広島高裁岡山支部の柴田厚司裁判長は、「詐欺の故意はない」などという男(53)の訴えを退け、一審判決は正当だとして控訴を棄却しました。