視聴者の皆さんの疑問に答える「みんなのハテナ」です。10月になって秋らしく、涼しさを感じられるようになりました。今回はそんな秋の味覚、「栗」のハテナです。
今回、訪ねたのは香川県さぬき市のうどん店「八十八庵」です。
この店の秋の名物が「栗飯」なんです!
(篠原茉那リポート)
「すごく栗が甘いです。ご飯がモチモチしているので食べ応えがありますね。秋が来たなって感じます」
使われている栗は、約1.5haに500本の栗の木が植えられた「八十八庵」が管理する、栗園で収穫されたもの。
(八十八庵/元木道也さん)
「(今年は)例年より10日、2週間くらい遅れて今が最盛期。(原因は)多分暑さだと思いますね。お盆まで8月に雨が降らなくて、お盆の台風の雨で徐々に実が大きくなったという感じ」
「イガは何のためにある?役割は」(岡山市 ハル 64歳)
(八十八庵/元木道也さん)
「諸説あるんやけど、動物とかに食べられるのを守るためという感じでいわれはある。中の実を守るという」
栗のイガは。他の果物でいう「皮」にあたるそうなんです。一般的に栗の皮だと思われてるかたい「鬼皮」が、実は「果肉」にあたるそうです。
では、渋皮と中身はなにかというと……これが種なんです。
八十八庵の元木さんによると、「いが」は食べられるのを防ぐだけでなく、栗が落ちた時のクッションがわりにもなるそうです。
「なぜ落ちたものを収穫する?」(倉敷市 カーやん 44歳)
(八十八庵/元木道也さん)
「結局落ちたというイコール、食べ頃というか熟れているという感じなんで。まだ青い状態ではなかなか落ちない。実に水分が含まれて中の実が大きくなってイガが開いてきて落ちる」
もうすぐ落ちてきそうな、食べ頃の栗を探してもらいました。
(八十八庵/元木道也さん)
「イガが茶色くなって中の実が水分を含んで大きくなって、イガが開いてきているこういう状態はすぐ落ちる感じだと思う。緑っぽいやつでも開いてきたら中が茶色い実がなっている感じが多いですね。もう開きかけなので中身は多分熟してますね」
元木さんによると栗は収穫した後に低温冷蔵庫に1週間くらいおくと甘みが増すそうです。
「栗の皮をむくのが上手くなりたい」(岡山市 ケイちゃん 66歳)
皮をむくときのコツを八十八庵の井川義雄店主に聞いてみました。
(八十八庵/井川義雄 店主)
「てっぺんから(むく)むきやすいですね、てっぺんの方が。お尻の方からすると滑るんですね、栗が」
また包丁を使う場合は……
(八十八庵/井川義雄 店主)
「包丁の場合は鬼皮をのけていた方がむきやすいですかね、先に。(鬼皮と渋皮)いっぺんには難しいかな、かたいから。大きい包丁ではなく小さい包丁を使う。」
「どんな栗がおいしい?」(山口市 あさみもん 67歳)
(八十八庵/井川義雄 店主)
「栗ってイガの中にだいたい3個入っているんですよね。中の真ん中が一番甘いんです。」
おいしい栗は皮が乾燥しているものよりもつやがあるものを選ぶといいそうです。
また栗をゆでる時には少量の塩を入れると、甘くなるそうですよ。
「栗飯」だけではなく「栗きんとん」や「栗の天ぷら」などいろいろな楽しみ方がある栗。秋の味覚を堪能してみてはいかがでしょうか。