備前焼の海外での販路拡大を目指している岡山県備前市。18日、市が招いた海外のギャラリー経営者が産地を訪れ、人間国宝の作家から制作への思いを聞きました。
ベルギーでギャラリーを経営している、ディディエ・デルヴィルさん。人間国宝の備前焼作家・伊勢﨑淳さんを訪ねました。
(ベルギーでギャラリーを経営/ディディエ・デルヴィルさん)
「ヨーロッパの人々はまだ陶磁器を芸術とは捉えていません」
デルヴィルさんは特にオブジェのような作品をヨーロッパに紹介したいとしています。
デルヴィルさんは伊勢﨑さんの備前焼への思いを聞きました。
(備前焼作家[人間国宝]/伊勢﨑淳さん)
「ボールは水をイメージした。備前焼というのは土と、水と、火と、風、こういうものの中に本質がある」
備前市と瀬戸内市は、2023年から備前焼や備前刀の販路を海外に広げるプロジェクトを進めています。
(備前焼作家[人間国宝]/伊勢﨑淳さん)
「備前焼というのは世界的に見ても類例のない焼き物。備前の特徴のある素材から生まれる備前焼、そういったものを確かめてほしい」
(ベルギーでギャラリーを経営/ディディエ・デルヴィルさん)
「私にとって芸術作品の背後にある人間性を知ることはとても大事なことなので、作家の個性や本当の人柄を知ることができてとてもうれしく思う」
デルヴィルさんは19日、20日に備前市で開かれる備前焼まつりにも参加するということです。