JR西日本は、軽油に代わる「次世代バイオディーゼル燃料」を使って、岡山エリアの列車を運行すると発表しました。 客を乗せる列車としては全国初の取り組みです。
(JR西日本 岡山支社/林 秀樹 支社長)
「岡山所属の気動車列車でのCO2排出量は実質ゼロとなります」
JR西日本は、13日までに岡山エリアで運行する59の気動車に「次世代バイオディーゼル燃料」を導入します。
この燃料は、使用済みの食用油などを原料としています。導入前の実証試験で、今までの「軽油」と同じように使えるという確証が得られたということです。
JR西日本によりますと、燃料を変更することで、年間約5500t、一般家庭2000世帯分ほどのCO2排出削減につながるとしています。
「次世代バイオディーゼル燃料」は、環境に優しい一方で、現時点では調達コストなどに課題があります。
(JR西日本 岡山支社/林 秀樹 支社長)
「鉄道車両だけではなく、他の乗り物や機械などでも、軽油を使うものでは次世代バイオディーゼル燃料をどんどん使っていただく。そのきっかけになれば、スケールメリットも生まれて燃料調達コストも社会の機運とともに低下していくことを期待している」