6月4日は「虫の日」です。この時期にぴったりの初夏の風物詩「ホタル」見たことありますか? そんなホタルについて、光る不思議などを虫の専門家に取材しました。
高松市南部の塩江地区。午後8時ごろ、ぽつりとぽつりと光が現れました。「ゲンジボタル」です。例年より1週間ほど早く見頃を迎えています。
(見に来た人)
「綺麗だなあと思って。今年はまあまあこの短時間でよく見れた方かなと」
水中で育つ幼虫がエサに困らない、適度に綺麗な川とその周辺にサナギが潜れる土がある環境で、毎年この時期に見ることができます。
初夏の風物詩とも言えるホタルですが、幻想的に光るのはなぜなのか。
三度の飯より虫が好き、虫の研究や保護活動などを行う虫博士の松本慶一さんに聞きました。
(みんなでつくる自然史博物館・香川/松本慶一さん)
「光通信はオスとメスのラブコール、会話です。オスがピカピカ光って『僕はここだよ、メスはどこだい?』と話しかけをします。するとメスが反応して、メスはあんまり飛ばずに地面の下に止まってオスよりも暗い光で反応する」
飛んでいるオスのホタルが示し合わせたかのように同時に点滅するのは、オス・メスを分かりやすくするためだそうです。
(みんなでつくる自然史博物館・香川/松本慶一さん)
「なんか光っているな、行ってみようと行って『オスか』というのは効率が悪い。オース、オースという感じで(合わせて光ることで)お互いにメスかと期待し合ってオス同士で顔を合わせるのはやめようという感じで、結婚の効率を上げている」
光る理由はこれだけではありません。ホタルの「体の色」も関係しているそうです。黒と赤のホタルですが、黄色の光が加わると……
(みんなでつくる自然史博物館・香川/松本慶一さん)
「赤・黄・黒は自然界の中では 言葉なんです。『やばい』『まずい』という意味。ホタルは、まずい、毒を持っている系の生き物」
ちなみに松本さん、毒を持っていることを検証するためにホタルを1匹食べたことがあるそうです。
(みんなでつくる自然史博物館・香川/松本慶一さん)
「のどがぴりぴりと痛くて、飲み込むことができず吐き出した。つまりホタルは食べられない。毒を持った生き物だと身をもって分かりました」
生き残って子孫を残すために光っているホタルですが、実は光るのは成虫の時だけではありません。
タマゴ、幼虫、サナギ、成虫の約1年の寿命の間、一生をかけて光り続けるそうです。
ただ、この1年のうち成虫の期間は4日から1週間ほど。この期間にパートナーと出会い、タマゴを産んで、力尽きます。
(みんなでつくる自然史博物館・香川/松本慶一さん)
「命を削りながら光って生きている。そうやって頑張って生きているんだと知れば感動する。現場で見て観察会で解説を聞く、この2つが繋がって1つ効果が出ると思う」
香川県では、高松市塩江町のほか、三豊市の高瀬川沿い、丸亀市の土器川生物公園などのスポットがあります。
岡山県では、美作市の大谷川河川公園や浅口市の上竹地区、矢掛町の宇内ホタル公園で見ることが出来るということです。
ツアーや観察会を実施している地域もありますので、ぜひ参加して生でホタルの幻想的な光を楽しんでみてはいかがでしょうか?
(2026年6月4日放送「News Park KSB」より)