岡山・香川の頑張る高校生を応援する「青春のキセキ」です。今回は香川を盛り上げようと起業した高校生です。
シルバーウィーク真っ只中にJR高松駅前で開かれたイベント。立ち上げたのは、地元への熱い思いを持つ高校生です。
(後藤匠人さん)
「僕も香川県だったり、地元の高松に誇りがありますので、地域をもっともっと若い力で盛り上げていきたい」
事業のテーマは「香川を大事に」。いろいろな人を巻き込んで、香川県を盛り上げます。
香川県の通信制高校、松陰高校に通う後藤匠人さん、3年生。学校での空き時間、何やら作業をしています。
(後藤匠人さん)
「今週末の『せとうちまつり』の準備をしています」
2024年、後藤さんは、香川県を盛り上げようとイベントを企画・運営する「瀬戸内振興事業所」を立ち上げました。
この日は、シルバーウィークに高松駅前広場で開催する「せとうちまつり」の準備中。地元企業も協賛し、音楽ライブや10台ものキッチンカーを集めます。
(後藤匠人さん)
「(せとうちまつりは)僕らと同じような世代の子たちに香川を好きになるきっかけを作りたいというところでイベントを打っているので、若い香川県のアーティストたちを集めたりとか」
高校生ながら、大掛かりなイベントを運営する後藤さん。その背景には、幼少期の「ある経験」がありました。
当時7歳の後藤さん。実は、高松市の新屋島水族館に2歳から通い続け、小学1年生から9年間はイルカショーへの出演や音響を手伝っていたんです。
子どものころからイベントに携わってきた経験を生かして、現在は月に30件ほどのイベントに関わっています。
(後藤匠人さん)
「(今回は)ほんとにいろんな方がいる会場なので、安全面ってところは一番危惧しつつ、運営側として責任を持ってお客様や出演者、出店者様に楽しんでもらえるように」
イベント当日。自宅から持ってきた音響機材を設置して「ライブステージ」を作り上げていきます。順調に準備を進める後藤さん。ところが……
(後藤匠人さん)
「(Q.どうしたんですか?)スーパーボールのボールを忘れてきました。(Q.スーパーボールすくい?)スーパーボールすくいも本部として縁日をしているので、持ってこようと思っていたんですけど忘れてました。(Q.どうするんですか?)今回は縁日なしということでやっていきます!」
この日に向けて、スポンサー探しや関係者との打ち合わせを続けてきた後藤さん。事業所を立ち上げたのは、「社長」になりたかったわけではありません。
(後藤匠人さん)
「自分の好きなことを突き詰めてこれを仕事にしていきたいという思いが強いのが大きいので。(自分自身が)得意としているイベントの企画・運営だったりとか音響というのを主軸に仕事をしていきたいなと考えたときに開業に至りました」
準備を始めて約4時間、ステージの設営も終わり、ようやく一息付けそうです。
次々に到着するキッチンカーを誘導し、出店者との最終確認を進めていきます。
そんな後藤さんと一緒に「仕事」をする人たちは……
(イベント事務局のメンバーは―)
「元気で高校生感はいい意味で全く感じないですよね」
「動きを信頼してもらうように伸ばしていきたいなと思っています。夢ですね」
イベントのスタートまで約1時間。出演するアーティストたちも続々と到着します。ところが……
(後藤匠人さん)
「風が強いんでまともに作業にならんですね。ちょっとこれ切ってもらってもいいですか」
(出演アーティスト)
「この風で? 大雑用やん。いいよ。きれいに切れなくないこれ……」
朝から準備したステージでは、香川県を中心に活動する若手アーティストたちが歌声を披露します。
出演者たちの目にも「高校生イベンター」の姿は頼もしく映ります。
(出演アーティストは―)
「すごい話やすい人だったので相談とかしやすかったです」
「ほんまにあの歳でやれるのはめっちゃすごいことだと思いますし、イベント呼んでいただけるのもありがたいです」
(後藤匠人さん)
「アーティスト達は魂込めてやってくれているので、僕も応えて行けるように頑張っているところです」
(後藤匠人さん)
「僕も今好きなことをしながら地域を盛り上げるってところで動いてますけども、将来的には僕の次の世代、次の次の世代が挑戦したい、頑張りたいというときに香川で頑張りたいという子たちに責任を持って応援できるって意味で、出資できるようになりたいなっていうのが将来的な夢ですね」
(2026年9月30日放送「News Park KSB」より)