活発な梅雨前線の影響で九州を中心に大雨となっている。福岡県、熊本県、大分県では28日午前中に線状降水帯が発生する恐れがある。土砂災害や河川の氾濫に警戒が必要だ。
■洪水や浸水も想定…病院の対策は?
水しぶきを上げて走る車。大粒の雨がたたきつけ、激しい雨が降った27日の長崎県。九州では27日から雨が降り続いている。さらに28日午前中にかけ、福岡、熊本、大分に線状降水帯の予測情報が発表されている。
長崎県では、連日の雨の影響で地盤が緩くなっている。長崎市の住宅の裏手では27日、土砂崩れが発生した。夜になると崩れた所はほとんど見えず、現在斜面の状況が把握できない危険な状況となっている。
住民 「これが崩れたの初めて。裏が崖だから、それが一番怖いんです」
女性は1人暮らしということもあり、近くの避難所に行くことを決めた。
福岡・久留米市にある田主丸中央病院は、洪水や浸水が想定される地区にある。病院内でもこのような声が聞かれた。
田主丸中央病院 山本和雄総務部長 「こちらが放射線科に設置した院内の止水版になります」 「(Q.いつ設置した?)きょうの夕方になります」
二度と被害を出さないようにと進めてきたという対策。去年は1階が水に浸かり、外来の受け入れを8日間停止する事態に追い込まれた。
山本総務部長 「職員はほとんど寝られない状況だと思う」 「(Q.願うことは?)まずは院内が無事であること、地域の医療を止めることがないように」
九州は28日朝にかけて広い範囲で雨雲がかかり続け、線状降水帯の予測情報が発表されている。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年6月28日放送分より)