13日も暑かったですが、この暑さは今年だけなのでしょうか。長すぎる残暑で秋物商戦にも異変です。
■「9月は夏」が当たり前に?
夏が終わりません。9月中旬になっても街にはかげろう。外へ出るには帽子に日傘、首にタオルなど夏の装備が欠かせません。
13日、福岡県太宰府市は37.1℃と9日連続の猛暑日となりました。大分県日田市でも猛暑日。
地元の人 「溶けちゃいそう」
東京都心も午前8時には30℃を超えていました。
三重大学 生物資源学部 立花義裕教授 「9月は秋だという常識はもう通用しないと思うことが、最も我々の心を入れ替える対処かなと」
■9月は夏が当たり前?生活どう変わる?
中旬にもかかわらず都内では13日からアイスクリームフェスが始まりました。ただ暑い夏の方がアイスは売れそうですが…。
アイスクリームフェス運営 井上淳矢さん 「去年、別のイベントで8月からやったが、暑すぎて外に出たくないみたいな感じになっちゃうんですよね。食材の劣化が早くなったり、お客さんもそうですけどお店の人も暑い中で使ったりするので熱中症になったりしてしまう」
客 「もう9月は8月」
男性が食べていたのはモモが丸ごと入ったアイス。
客 「食べ方がちょっと分からなくて。上からいってもただのモモ。下からいったらただの氷なので、うまく味のポテンシャルを出せる食べ方、聞いておけば良かったな…」
街を歩く人は、まだ夏のピークのような服装です。
街を歩く人 「(Q.秋服はもう出していますか?)少し買ったんですけど、着る機会がなくてまだ着られてないです」 「(Q.秋物着たいですか?)着たいです。半袖を買った方がいいか迷っちゃいます」 「もう夏はいいかな…」
涼しくならない9月に合わせてアパレルメーカーも対策を始めています。秋色にはなっていますが、まだTシャツが並びます。
ポール・スチュアート松屋銀座店 飯野亮太店長 「中のワンピースが5分袖。ウォッシャブルでお手入れしやすい」
山陽商会では通常、夏物を置く期間は5月から7月の3カ月。それを今年は9月までの5カ月間に伸ばしたそうです。
三陽商会 菅泉拓己執行役員 「8月、9月を猛暑と考えてしっかり夏物を展開する。セールの売れ残りではなく、新しく商品を投入する」
夏のような9月。これは今年だけのことなのでしょうか。
三重大学 生物資源学部 立花義裕教授 「この暑さは一過性でなく、気候が大きく変わったことが原因。海面水温が今年は異常に高い」
9月中旬にもかかわらず、海面水温は30℃を示すピンク。30年前の9月を見てみると、27℃を示す赤でした。今年だけでなく、年々高くなってきているのが分かります。
三重大学 生物資源学部 立花義裕教授 「暖かい海の影響を受けた空気が海風にのって入ってくる。そうするとジメジメして、暑い空気が吹いてくる」
さらに、今年は偏西風が北にずれて蛇行。
三重大学 生物資源学部 立花義裕教授 「偏西風が北にずれて蛇行するということは広く言うと地球の温暖化に伴う現象なので、これからはこういう現象が起きやすくなる」
そして、9月になってもエアコンの工事です。
住人 「エアコンの下で熱中症みたいな感じになっちゃった。強いエアコンに変えようかなと」
こちらのお宅では遊びに来た娘が暑すぎて体調不良になったため、エアコンを2台に。
エアコンランド 横浜店 菊池直大店長 「例年夏の繁忙期が今までは5月から8月ぐらいだったが、今は5月から10月ぐらいまで忙しくなってきていて、9月1日から12日までの問い合わせ件数を比較すると、3年前と比較するとだいたい倍以上」
暑い部屋で休憩を入れながら約3時間の作業。
住人 「きてます。きてます。良かったです。ほっとした」 「(娘家族へ一言)今度はゆっくり伸び伸びと暴れられるから来て下さい」
ようやく涼しい風が部屋に広がり、笑顔が。
エアコンランド 横浜店 菊池直大店長 「やっぱり夏場に急な故障が多いので夏前とかに一度、試運転して、利きが悪かったらそのタイミングで入れ替えとかしていただけたらと」