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“寿司の有名店”なぜラーメンに?異業種が続々と進出するワケ

経済

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 透き通った醤油スープにつやつやの麺。このラーメンを提供するのは銀座で寿司など手掛ける有名店なんです。寿司店が一体なぜ。

■“寿司の有名店”なぜラーメン?

 この一杯を口にするため、ほぼ満席。お昼時で大変込み合っています。外国人もいます。

 日本人だけでなく外国人観光客にも人気の訳。それは味もさることながら、この店のルーツにもあります。

 今年の1番マグロをおよそ1億1424万円で競り落とし、フレンチと“和”を融合した料理で5年連続ミシュラン1つ星を獲得。日本食を手掛ける「銀座おのでら」が、ラーメンの世界へ打って出たのです。

麺 銀座おのでら本店 大野雄志料理長 「こだわりの詰まった一杯」

 “かえし”は数種類のしょうゆを配合。焼き鴨のオイルなど、フレンチテイストでコクを加えた清湯(ちんたん)を注いだらスープの完成。麺は北海道産の小麦粉「きたほなみ」を使用しています。

 いぶした豚と焼き鴨のチャーシュー。中央にはハーブバター。和とフレンチが融合した、こだわりの一杯です。その気になるお味は…。

来店客(40代) 「すごく高級感があっておいしい。濃厚というか、普通のしょうゆとはまた違う感じ」

来店客(20代・約10回来店) 「おいしいです。いつも変わらずおいしい」

大野雄志料理長 「海外の人にも『銀座おのでら』のこだわりを、日本食の素晴らしさを伝えていきたい。国民食であるラーメンに新たにチャレンジするため、5月にラーメン店をオープンした」

 インバウンドで一番人気のラーメン。

イギリスから来た人 「素晴らしい」 「ウーン!」

 増え続ける外国人観光客にも「銀座おのでら」をアピールする側面もあるといいます。

イギリスから来た人 「イギリスに戻ったら、こんなにおいしいラーメンは食べられない。帰りたくない気持ちになります」

マレーシアから来た人 「ベリーベリーテイスティー。グーグルで調べて来ました。マレーシアにもラーメンショップがあるけど、こういうのはありません」

 さらに、店には1000円の壁を超えないリーズナブルなラーメンや、チャーシュー好きにはたまらないインパクト抜群の丼ぶりなどバラエティ―に富んだメニューで常連客を飽きさせません。

■八百屋がなぜラーメンに参戦?

 異業種からの参入は他にも…。

 神奈川・湘南のラーメン店。中太の麺に野菜。さらに野菜。まさかの…野菜。まだのせます。わんぱくが止まらない、この野菜メガ盛りのタンメン。驚くことなかれ、トッピングなし、通常サイズでこの量です。

来店客(40代) 「野菜がいっぱいで麺に全然たどりつかない」

 一体なぜ、野菜がこんなに多いのでしょうか。店に入ってすぐの所に野菜がずらっと並べられています。八百屋の一家が営むラーメン店だったのです。

らーめん まるとも 神山真之社長 「親が八百屋で、私がラーメン屋をつくった。八百屋の力を発揮して、野菜を安く並べてお客さんにも還元しようというか。安く売れたらお客さんも喜ぶかなと思って始めた」

来店客(50代) 「今週は野菜不足だったかなと」

来店客(20代) 「900円でこの量の野菜を食べられてうれしい」

 ラーメンだけでなく八百屋としても繁盛。

神山真之社長 「野菜だけ買っていくというお客さんもいる。野菜の量だけは負けたくない。いっぱい野菜を食べてもらって」

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