レバノンで9月、イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」のメンバーが所持していた通信機器の爆発が相次いだ事件で、イスラエルが初めて関与を認めたと現地メディアが報じました。
イスラエルメディアによりますと、イスラエルのネタニヤフ首相は今月10日の閣議で、通信機器の爆発への関与を初めて認めました。
通信機器の爆発とヒズボラの前最高指導者ナスララ師の殺害は「国防当局の幹部らの反対にもかかわらず実行された」と述べ、今月に解任したガラント前国防相を暗に非難しました。
レバノンでは9月中旬、ヒズボラのメンバーが所持する通信機器が相次いで爆発し、少なくとも39人が死亡し、約3000人が負傷しました。
ヒズボラは当初からイスラエルの関与を主張していました。
イスラエル軍はヒズボラに対する軍事作戦としてレバノン各地に攻撃を続けていて、今月10日には子ども7人を含む少なくとも23人が死亡しました。
レバノン保健省によりますと、去年10月以降の死者は3189人に上っています。