財務省は財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会で、コメの備蓄を現在の100万トン程度から80万トン程度に見直すべきだと指摘しました。
現在、政府は5年分100万トン程度のコメを備蓄しています。
毎年、主食用として買い入れる約20万トンとほぼ同量を飼料用として売却していて、価格の差などから年間400から600億円ほどの負担が生じています。
ただ、備蓄量は2001年の需要量から算出されているため、財務省は現在の需要量に合わせて5年分80万トン程度にするなど、適正な水準に見直す必要があると指摘しました。
また、国内のコメの価格を安定させるため、加工用や飼料用などに限定されている一部の輸入米を緊急時には主食用として活用できるようにルールを設けるべきだとも提案しました。