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【専門家解説】「106万円の壁」撤廃で手取りどうなる? 年金増でも…

社会

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 「年収103万円の壁」の議論が進んでいるなか、「106万円の壁」の見直しに向け動き出しました。

 15日、厚生労働省がパート労働者などが厚生年金に加入するための「年収106万円以上」という要件を撤廃する方針を示しました。また、従業員51人以上の企業という要件も撤廃する方針です。

 実現すれば週に20時間以上働くと年収にかかわらず、厚生年金に加入することになります。厚生年金に加入すれば将来の年金給付額が増えます。一方で、厚生年金に加入したことで保険料の負担が大きくなり現在の手取りが減ってしまうケースがあるのです。

フリーター 20代の人 「一人暮らしのなか、(アルバイトを)掛け持ちやって、なんとか生活しているので、 正直言うと厳しい。あまりうれしくない。子どもできたらとか考えると余計にお金色々必要だと思うので、できれば変わらないでほしい」

 年収103万円の壁が撤廃されて手取りが増えたとしても今度は106万円の壁で手取りが減るかもしれないのです。

 「年収の壁」に振り回されている人もいるのではないでしょうか。

70代女性(元正社員) 「私も医療関係の仕事をしていたが、だからよく聞いていた。パートの人が(調整していて)大変だと」

 スーパー「アキダイ」の秋葉社長は雇用する側としてこう話します。

アキダイ 秋葉弘道社長 「例えばこれから年末は、常に皆が週20時間を超えます。私たちもその人たちに(厚生年金の)半分を補助するので非常に厳しい状況になる」

 「106万円の壁」撤廃なら手取りの金額はいくらくらい減るのか、一方、将来の受け取り額はいくらくらい増えるのか、専門家が解説します。

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