クロアチアで大統領選挙の決選投票が行われ、ウクライナの支援に否定的な現職のミラノビッチ氏が勝利しました。
12日に行われたクロアチア大統領選挙で、現職のミラノビッチ氏(58)は支持者を前に勝利宣言し、「この勝利は、過去5年間にわたる私の努力を認め、国民の信頼の証だ」と語りました。
国営メディアによりますと、ミラノビッチ氏の得票率は74.68%で、与党が支持するプリモラツ元教育・科学相(59)の25.32%を大きく上回りました。
ミラノビッチ氏は、中道左派の野党「社会民主党」の党首で、EU=ヨーロッパ連合やNATO=北大西洋条約機構によるウクライナ支援に否定的な考えです。
中道右派の与党「クロアチア民主同盟」を率いるプレンコビッチ首相からは「親ロシア派」と批判されています。
ミラノビッチ氏はこれまでも外交や公共政策を巡ってプレンコビッチ首相と対立していました。