豪雨によってファンの居場所が消えていきます。ファンの間で「プラモデルの聖地」と呼ばれている倉敷市真備町の「エラヤ」。9月の閉店を前に9割引のセールが終わりました。
倉敷市真備町のホビーショップエラヤ。
豪雨で10万点以上といわれる商品が水没し、損害は1億円を超えるといいます。
店長は9月で閉店を決めましたが、県内外のファンから心配や励ましの声を受け、8月初めから水没した商品を9割引で販売していました。
販売を再開した当時は、店の前に山積みの商品と列を作る多くのお客さんの姿がみられましたが…
(記者) 「水没した商品を9割引で販売して約1カ月が経ちました。お店の商品は少なくなっており、奥の棚には商品が残っていません」
品数の多さを誇っていた元の姿はもうありません。
店長の團迫さんは、豪雨からの2カ月をどう感じたのでしょうか。
(エラヤ/團迫敬郎 店長) 「今振り返ると早いけど、でもしんどいっす。でもよくここまで減ってくれたと思いますよ」
少しでも何かできればと広島から初めて買いに来た男性もいました。
(お客さんはー) 「ひどいですけどねぇ。これまた片付けられるのも大変だろうと思いますし」
お店に何度も足を運ぶ人もいました。訪れた男性は今回で7回目といいます。この日は、定価5200円のミニカーを520円で買いました。
(お客さんはー) 「うーん きょうは最後だから1個、何か気に入ったものを買おうかなと思って」
今後は販売を縮小して撤去作業を中心に行い、9月中に閉店の予定です。
(エラヤ/團迫敬郎 店長) 「全品というのはとりあえずきょうまでで、あとはもう残ったものを、例えば部品だけ残ったやつは100円で売るとかそんな感じになります」