特別列車が1年間走ります。岡山県西部を走る第三セクター、井原鉄道の20周年を祝うセレモニーが開かれました
(記者) 「西日本豪雨で大きな影響を受けた井原鉄道が、きょうで20周年を迎えました。それを記念して、20周年を記念した列車が町を走ります」
(井原鉄道/畦坪和範 社長) 「(井原鉄道では)これまで経験したことないような被害に遭いました。改めまして、公共交通機関の果たしていく役割の重さというものを痛感させられたところでございます」
井原鉄道井原駅で開かれた開業20周年記念セレモニーには、岡山県の伊原木隆太知事ら約40人が出席しました。
井原鉄道は、岡山県や広島県を中心に沿線などの7つの市や町が出資し、1999年1月11日に開業しました。総社市の総社駅から福山市の神辺駅まで約40キロを結び、これまでのべ2100万人を運びました。
去年7月の西日本豪雨では、吉備真備駅にある機器室が浸水。総社ー三谷間で運転を見合わせていましたが、約2カ月後に再開しました。
11日の式典には、地元の出部保育園の園児20人が参加し、記念のヘッドマークが付いた特別列車に乗り込みました。
(記者) 「さらにこちらの切符売り場では、20周年を記念した乗車券も販売されます」
記念切符には、井原線沿線12カ所の観光名所が描かれています。
(利用者はー) 「最初の頃からずっと乗っているので、本当にわれわれの足としてこれからもずっとなくてはならないものだと思っております」
(井原鉄道/畦坪和範 社長) 「人を運んでいる鉄道事業なので安全第一にやっていきたいと思っております」
記念列車の運行は、約1年間を予定していて13日には、井原線感謝デーを開く予定です。