岡山県の総社市や倉敷市を走る井原鉄道は、2020年度の赤字額が過去最大となりそうです。
(井原鉄道/藤本悌弘 社長)
「災害のあった平成30年度を上回る赤字となり極めて深刻な状況」
新型コロナ感染拡大による学校の休校などで、今年4月から9月の井原鉄道の利用客は約42万7000人で2019年より3割近く減りました。
井原線は2003年度から車両や線路などの維持管理費を沿線の自治体が負担し、運行管理費を井原鉄道が負担する「上下分離方式」を取っています。
井原鉄道単独での運行管理の収支は2020年度、約4800万円の赤字の見通しで、現在の方式を取ってから最大の赤字額です。
自治体の負担分を含めた赤字額は約2億5500万円で、こちらも過去最大です。
井原鉄道は今後、大原美術館と協力しアート列車を運行するなど、集客を図りたいとしています。