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井原鉄道が開業25年 記念グッズの販売始まる 社長「観光客にもアピールしたい」

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 岡山県総社市と広島県福山市を結ぶ第三セクターの井原鉄道が11日、開業25年を迎えました。

 井原鉄道の一部の駅で記念グッズの販売が始まりました。記念の入場券セットやコースター、キーホルダーなどを数量限定で販売します。

(利用者は―)
「東京方面とか行くときに使うことが多いですかね。どうしても近いところだと車になりがちなので」
「良かったですわ。途中でつぶれたらどうしようかと思ってたから。ときどき乗ってます」

 1999年1月に開業した井原鉄道は、2003年度から沿線の自治体が車両や線路などの維持管理費を負担し、井原鉄道が運行管理費を負担する「上下分離方式」で運営されています。

 2018年度には西日本豪雨で被災し、約2カ月にわたり総社ー三谷駅間で運休するなどし、当期純利益は3200万円あまりの赤字となりました。

 さらに、新型コロナ禍の2020年度には、例年100万人前後で推移していた年間の利用者が、これまでで最も少ない84万人ほどに落ち込みました。

 2022年度は、国や自治体の支援金で3年ぶりに黒字となりましたが、2023年度は税引き前の当期純利益で5100万円ほど赤字になると見込まれます。

 増収策として2023年7月に駅のネーミングライツを導入しましたが、15の駅のうち9駅はスポンサーが決まっていません。

(井原鉄道/槙尾俊之 社長)
「コロナがなかった時代の姿にはもう戻らないんじゃないか。外から観光で来る客にひとりでも多く乗ってもらうということに頼らざるを得ない」

 井原鉄道が2023年10月に導入した「戦国列車」です。井原市ゆかりの戦国武将・北条早雲が描かれた車両は、沿線の遺跡などをめぐる歴史ツアーなどでも使われています。

(井原鉄道/槙尾俊之 社長)
「車両自体も一度乗ってみたいなと思ってもらえるような、魅力を発信できるような取り組みをしていこうと思ってます」

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