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第一線で活躍する地元デザイナーも指導 デザイン・アート学ぶ学生の卒業制作展 香川短大

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 香川短期大学でデザインやアートを学んだ学生の卒業制作展が開かれています。今年度は、第一線で活躍する地元のデザイナーも、講師として学生の指導にあたりました。

 香川短大の経営情報科デザイン・アートコースの2年生19人が、授業やゼミなどで制作した絵画やグラフィックデザイン、それに漫画などあわせて65点を展示しています。

 香川短大では今年度、企業のブランディングや商品デザインなど幅広く活躍する高松市の村上モリローさん(40)を非常勤講師に招きました。後期の授業では、自分が好きな映画のポスターデザインに取り組み、モリローさんが「プロの目線」からアドバイスし、作品をブラッシュアップしてきました。

(クリエイティブディレクター/村上モリローさん) 「これを一番立たせましょう、次はこれ、次はこれでしょうという順番をつける、情報を整理するために。蝶をドカーンと見せて(タイトルの)『バタフライエフェクト』はその下に小さく入っても、入ってる情報はシンプルだから目立つと思う」

 卒業制作展では、完成した作品からモリローさんが選んだ5点を展示しています。  グランプリに輝いた山本未来さんの「ソラニン」は、ギターとジャガイモに、水色の手書きタイトルで青春映画らしさを表現しました。

(記者) 「ジャガイモの影が映画に登場するマスコットの影になっています。そして、公開日の『4』のところが、よく見るとギターのピックの形になっているなど、細かい工夫がされています」

(香川短期大学2年/山本未来さん) 「映画の中の要素をデザインの中に取り込んでみると面白いんじゃないか、とアドバイスをいただいて。映画を観終わった後でもポスターを見るとこういうことだったんだな、って分かるようなデザインにしてみました」

 タイトルにちなみ、クレヨンで大胆にイラストを描いた、富永絵梨さん作の「クレヨンしんちゃん」は、子どもだけでなく大人にも観てほしいとあえてシリアスな感動シーンを選びました。


(香川短期大学2年/富永絵梨さん) 「(卒業後は)広告とかのデザインをします。作品に対して、どのような思いがあるからこう作りたい、というのを大切にしてやっていきたい」

(香川短期大学/大嶋寛子 准教授) 「完成度も高いし、細かいところまで配慮の届いた作品ができた。学校の中だけにいても、学べることは限られてくるので、社会で実際に活躍している方に教えていただくというのは、これからも取り組んでいきたいことのひとつです」

 卒業後は、多くの学生が地元企業でデザインの仕事などに就くそうです。香川短大デザイン・アートコースの卒業制作展は、2月10日まで香川県宇多津町の「うたづ海ホタル」で開かれています。

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