岡山県の伊原木知事の新春インタビューです。岡山県では3日、初めてオミクロン株の感染者が確認されました。松木梨菜アナウンサーが岡山県の伊原木隆太知事に新型コロナウイルスへの対策や2022年の抱負を聞きました。(※2021年12月22日取材)
Q.去年1年間の県政を振り返って――
「そうですね、結局振り返ってみるともうコロナに明け暮れた1年だったなと思います」
「ピーク時には1日300人を超える新規感染者が出たと。岡山県でも病床使用率5割に達する前に押さえ込むことができた。また、コロナとの闘い……2年も続いているわけなんですけれども、少しずつわれわれの方にも武器が増えてきたなということを感じながらの1年でした」
Q.今年の重点項目・課題は――
「まずコロナが落ち着いているということが全ての前提になりますし、コロナに関しては波が来るという前提で準備をしなければいけません。現時点で言えば、オミクロン株の第6波が来るという前提で全ての準備を進めていますし、何とか小さい波にして、もしくは来るのを遅らせて、その間にいかに生活・経済、それ以外の大事なことの準備ですとか、もしくは努力を重ねていくか、ここが鍵だと思っています」
「オミクロン株に対してもワクチンの3回の接種、ブースター接種が行われると、かなり感染もしくは重症化が防げるということが分かっています。あとは飲み薬ができてきている、これをできるだけ早い段階で投与することができれば重症化がかなり抑えられるということが分かっていますので、保健所で渋滞を起こさずに早く見つけて早く治療に結び付ける。保健所とそれぞれの診療所を結ぶ仕組みをもう作っていますので、極力、重症者・入院者を出さないというように」
Q.ワクチン接種については――
「岡山市・倉敷市において、事実上、予約を1カ月停止せざるを得なかった。国からのワクチンが急に減ったということで、その1カ月でワクチン接種率が高い方から2番目、3番目だったのが、もう低い方から何番目ということになってしまったわけなんですけれども、とにかく底上げをしなければいけないということで。今でも実は1回目、2回目接種の受け付けをしています」
「接種率の最後の1ポイント2ポイントで状況が随分違うということが、いろいろな他の国の例で分かってきていますので、接種を進めることでご自身を守る、周りの人を守っていく、これを進めていきたいと思います」
Q.観光振興については――
「海外からお客様が来られるのがいつになるのか、なかなか読めないわけなんですけれども、逆にわれわれ地元の良さを見直す2年間だったのかなと思っています。この地域で回していくんだと」
「今年は夏にデスティネーションキャンペーンが6年ぶりにありますし、瀬戸芸があり岡山芸術交流がありということで、全国から岡山に集まっていただく機会がいっぱいあるわけなんですよね。世界から来られるときにどんな準備ができるのか、それまでに持たずに撤退をするんだとか廃業するんだというのは非常に残念ですし申し訳ないことですので、そういったことがないように支援する。これは全国でやっていますけれども、岡山県でもしっかり取り組んでいます」
Q.今年の抱負は――
「もう、一言でいえば『コロナをなんとか抑え込む年』にしたいな。もう2年付き合ってきたわけなんですけれども、もう今年で終わりにしたい。それも今年いっぱいお付き合いするのはもう御免だなと思っています。竹でいえば節になっているところ、もう十分節は作ったので、あとぐっと伸びていくような年にしたいなと思っています」
松木アナ「今の状況を少しでもキープできるように一人一人が意識を高めていくことが大切ですよね」
伊原木知事「命を守るということがそれにかかっていますし、とにかくコロナを抑えなければその先に進めませんので、ぜひ引き続き気をつけていただきたいなと思います。もうしばらくご協力をお願いいたします」